ヒメホタルイ Schoenoplectiella lineolata

被子植物 カヤツリグサ科
2013年度版を参照する
種の特性と生息状況
北海道~南西諸島に分布する多年草で、池沼畔の浅水中などに生える。地下茎が横に長く伸びて所々から茎を単生する。茎は高さ6~30cm。花序は小穂1個だけで側生し、花序より先に茎状の苞がある。小穂は狭披針形で長さ8~11mm。近縁なホタルイは柱頭が3岐するが、本種は2岐であることで区別できる。果期は7~10月。都内では北多摩および西多摩の透明度の高い池で採集されているが、現状は不明である。
生存を脅かす要因
池の開発や改修、水質悪化が本種の生存を脅かす要因と考えられる。
執筆者
仙仁径
関連文献
大橋広好・門田裕一・邑田仁・米倉浩司・木原浩 編(2015)改訂新版日本の野生植物1. 平凡社. 666pp.
神奈川県植物誌調査会 編(2018)神奈川県植物誌2018(上). 神奈川県植物調査会. 902pp.
清瀬の自然を守る会(2010)清瀬の植物-清瀬の植物調査報告-. 清瀬市. 102pp.
須田孫七(2001)周辺三池のトンボと水生植物. 武蔵野市生物生息状況調査報告書: 24-41. 武蔵野市.
星野卓二・正木智美(2003)岡山県カヤツリグサ科植物図譜. 山陽新聞社. 232pp.
武蔵村山市史編さん委員会 編(1999)武蔵村山市史資料編 自然-植物・キノコ・動物-. 武蔵村山市. 334pp.