カイジンドウ Ajuga ciliata var. villosior

被子植物 シソ科
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種の特性と生息状況
北海道、本州、九州に分布する多年草で、山地の林内に生育する。高さ30~40cm。全体に毛がある。葉は対生、卵形で柄が短く、上部ほど大きくなる。花は茎頂に集まる。花期は5~6月。花冠は青紫色または紅紫色で唇形。都内では台地部を中心に記録があるが、都市開発の著しい地域であり、早期に絶滅したものと考えられる。
生存を脅かす要因
生育環境は都市部近郊の二次林など開発されやすい環境のため、造成により生育地が失われたものと推測される。
特記事項
日本固有種である。
執筆者
奧田重俊
長野県 1998年6月20日
関連文献
林弥栄・小山芳太郎・小林義雄・大河原利江・峯尾林太郎・飯田重良(1966)高尾山天然林の生態ならびにフロラの研究. 林業試験場研究報告, 196: 1-167. 森林総合研究所.
檜山庫三(1965)武蔵野の植物. 井上書店. 290pp.