WO2003101090A1

WO2003101090A1 - Camera electronique

Info

Publication number: WO2003101090A1
Application number: PCT/JP2003/006602
Authority: WO
Inventors: Norikazu Yokonuma
Original assignee: Nikon Corporation
Priority date: 2002-05-28
Filing date: 2003-05-27
Publication date: 2003-12-04
Also published as: EP1526715A1; EP1526715A4; JP2003348427A; US7443423B2; EP3244605A1; JP3757905B2; US20050151870A1; CN1656794A

Description

明細書電子カメラ技術分野

本発明は、表示装置を備えた電子カメラに関する。背景技術

従来から、電子カメラには、スルー画を、ファインダとして利用可能な動画として表示装置に表示する機能を備えたものがある。このような電子カメラとして、内部に設けられた撮像素子や表示装置等を、ビデオ同期信号（以下、「V信号 J と称する）に応じて駆動するために、以下の 2種類のバッファをそれぞれ 2っ設けたものが知られている。

—方は、撮像素子等を介して生成されるスルー画用のデータを一時的に格納するためのバッファ（以下、「撮影画用バッファ」と称する）である。他方は、表示装置に表示するためのスルー画用のデータを一時的に格納するためのバッファ (以下、「表示画用バッファ」と称する）である。

すなわち、このような電子カメラでは、 V信号に応じて、一方の撮影画用バッファへのスルー画用のデータの格納が行われている間、前回の V信号に応じて他方の撮影画用バッファへの格納が完了しているスルー画用のデータが一方の表示画用バッファへ転送される。また、このようにして一方の表示画用バッファへのスルー画用のデータの転送が行われている間、前回の V信号に応じて他方の表示画用バッファへの転送が完了しているスルー画用のデータが表示装置に表示される。

しかし、このように撮影画用バッファや表示画用バッファを介して実現されるスルー画の表示では、撮像素子によるスルー画用のデータに関わる画像信号の生成が開始されてから、その画像信号がスルー画として表示装置に表示されるまでには、 V信号の 3周期分の時間を要する。したがって、表示装置に表示されるスルー画は、常に、 V信号の 3周期分前の被写体の画像となってしまう。そのため、ユーザが実際の被写体を見ずにスルー画を見ながら撮影する場合、前述のようなスルー画の表示の遅れにより、シャッターチヤンスを逃してしまう可能性が高かった。発明の開示

本発明の目的は、ファインダとして利用可能な動画を的確に表示することができる電子カメラを提供することである。

以下、本発明における請求項の内容を、項目に分けて説明する。

( 1 ) 本発明の電子カメラは、撮像部と、表示装置と、バッファ部と、記録部と、表示切換部とを備えている。撮像部は、被写体像を撮像して画像を生成する。表示装置は、撮像部によって生成された画像を動画として表示する。バッファ部は、撮像部によって生成されて表示装置に動画として表示される画像を一時的に格納する。記録部は、撮像部によって生成された画像をユーザ操作に応じて記録する。表示切換部は、バッファ部を介して表示装置への動画の表示を実現する第 1表示と、バッファ部を介さずに表示装置への動画の表示を実現する第 2表示とを、所定のタイミングで切り換える。

( 2 ) なお、より好ましくは、本発明の電子カメラは、以下のようにするとよい。第 1に、記録部による画像の記録に係わるユーザ操作を、 2段階の押圧によつて受け付ける操作部材を備える。第 2に、操作部材の 1段目が押圧されるまで、自動露出調整及び自動焦点調整の少なくともいずれかを行う撮影条件調整部を備える。第 3に、表示切換部は、操作部材の 1段目が押圧されるまでは第 1表示を行い、レリーズスィツチの 1段目が押圧されると第 1表示から第 2表示への切り換えを仃う。

( 3 ) なお、より好ましくは、本発明の電子カメラは、以下のようにするとよい。第 1に、自動露出調整を行う露出調整部を備える。第 2に、『自動露出調整を停止するためのユーザ操作』を受け付ける操作部材を備える。第 3に、表示切換部は、操作部材を介して『自動露出調整を停止するためのユーザ操作』が受け付けられるまでは第 1表示を行い、『自動露出調整を停止するためのユーザ操作』が受け付けられると第 1表示から第 2表示への切り換えを行う。 ( 4 ) なお、より好ましくは、本発明の電子カメラは、以下のようにするとよい。第 1に、自動焦点調整を行う焦点調整部を備える。第 2に、『自動焦点調整を停止するためのユーザ操作』を受け付ける操作部材を備える。第 3に、表示切換部は、操作部材を介して『自動焦点調整を停止するためのユーザ操作』が受け付けられるまでは第 1表示を行い、『自動焦点調整を停止するためのユーザ操作』が受け付けられると第 1表示から第 2表示への切り換えを行う。

( 5 ) なお、より好ましくは、本発明の電子カメラは、以下のようにするとよい。第 1に、自動露出調整を行う露出調整部を備える。第 2に、自動焦点調整を行う焦点調整部を備える。第 3に、『自動露出調整及び自動焦点調整を停止するためのユーザ操作』を受け付ける操作部材を備える。第 4に、表示切換部は、操作部材を介して『自動露出調整及び自動焦点調整を停止するためのユーザ操作』が受け付けられるまでは第 1表示を行い、『自動露出調整及び自動焦点調整を停止するためのユーザ操作』が受け付けられると第 1表示から第 2表示への切り換えを行う。

( 6 ) なお、より好ましくは、本発明の電子カメラは、以下のようにするとよい。これは、『表示切換部は、第 2表示の実行を有効にするか否かをユーザ操作に応じて決定する』ことである。

なお、本発明のさらなる目的及び特徴については、添付された図と以下の説明に記載される通りである。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の電子カメラの機能プロック図である。

図 2は、本発明の電子カメラの動作フローチヤ一トである。

図 3は、本発明の電子カメラの動作フローチャートである。

図 4は、標準表示を説明するための図である。

図 5は、高速表示を説明するための図である。

図 6は、本発明の別の形態に対応する電子力メラの動作フローチヤ一トである。図 7は、本発明の別の形態に対応する電子カメラの動作フローチヤ一トである。発明を実施するための最良の形態

以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。

<本実施形態の構成〉

図 1は、本発明の電子カメラの機能ブロック図である。図に示すように、電子カメラ 1は、制御部 1 0、レンズ 1 1、絞り 1 2、撮像素子 1 3、画像処理部 1 4、表示制御部 1 5、表示装置]. 6、圧縮記録部]. 7、 T G (timing generator：タイミングジェネレータ） 1 8、操作部 1 9を備えている。ここで、画像処理部 1 4は、スルー画用画像処理部 3 0、スィッチ S W— a、第 1の撮影画用バッファ 3 1、第 2の撮影画用バッファ 3 2、スィッチ S W— b、スィッチ S W_ (：、第 1の表示画用バッファ 3 3、第 2の表示画用バッファ 3 4、スィッチ3 ー（1、スチル画用画像処理部 3 5、スチル画用バッファ 3 6を備えている。

制御部 1 0は、以下のように、電子カメラ 1のシステム制御を行う。

第 1に、制御部 1 0は、不図示のレンズ駆動部を介してレンズ 1 1に接続され、不図示の A Fセンサ等から供給されるデータに基づいて A F (自動焦点調整）を行う。

第 2に、制御部 1 0は、不図示の絞り駆動部を介して絞り 1 2に接続され、不図示の測光部等から供給されるデータに基づいて A E (自動露出調整）を行う。第 3に、制御部 1 0は、画像処理部 1 4内の各部、表示制御部 1 5、圧縮記録部 1 7、 T G 1 8、操作部 1 9に接続され、 T G 1 8から出力される V信号等の各種制御信号を入力して、画像処理部 1 4内の各部、表示制御部 1 5、圧縮記録部 1 7に対する駆動のタイミング等の制御を行う。

第 4に、制御部 1 0は、操作部 1 9を構成するスィッチの状態を常時監視する。ここでのスィッチ（図示せず）は、例えば、電源スィッチ、半押しと全押しとの 2段階の押圧が可能なレリーズスィツチ、 A E及び A Fを強制的に口ックするための A E /A Fロックスィッチ、種々のモードを切り換えるためのスィツチなどである。

撮像素子 1 3は、 T G 1 8に接続され、 T G 1 8から出力される各種制御信号に応じて駆動し、レンズ 1 1および絞り 1 2を介して入射される光に基づいて生成した画像信号を画像処理部 1 4に供給する。画像処理部 1 4のスルー画用画像処理部 3 0は、撮像素子] 3から供給される画像信号に対してスルー画用の種々の画像処理を施すことにより、スルー画用のデータを生成する。このスルー画用のデータは、スィッチ S W _ aを介して、第 1の撮影画用バッファ 3 1または第 2の撮影画用バッファ 3 2に格納される。そして、スルー画用のデータは、スィッチ S W— bおよびスィッチ S W— cを介して第 1の表示画用バッファ 3 3または第 2の表示画用バッファ 3 4に格納された後、スィツチ S W— dを介して表示制御部 1 5に供給される。或いは、スルー画用のデータは、第 1の撮影画用バッファ 3 1または第 2の撮影画用バッファ 3 2 に格納された後、スィッチ S W— b、スィッチ S W— c (の接点 c 3 ) 、スイツチ S W— dを介して、直接、表示制御部 1 5に供給される。

画像処理部 1 4のスチル画用画像処理部 3 5は、撮像素子 1 3から供給される画像信号に対してスチル画用の種々の画像処理を施すことにより、スチル画用のデータを生成する。このスチル画用のデータは、スチル画用バッファ 3 6を介して、表示制御部 1 5や圧縮記録部 1 7に供給される。

表示制御部 1 5は、前述したようにして供給されるスルー画用のデータゃスチル画用のデータを、表示用のデータに変換して、表示装置 1 6に表示する。圧縮記録部 1 7は、前述したようにして供給されるスチル画用のデータを、圧縮して記録用のデータに変換して、メモリカード（カード状のリムーバブルメモリ） 5 0に記録する。

く本実施形態の動作説明 >

この後の説明を簡単にするため、以下のように 4つの言葉を定義する。

第 1に、撮像素子 1 3によって生成される画像信号からスルー画用画像処理部 3 0を介してスルー画用のデータを生成して、生成したスルー画用のデータをスイッチ S W— aを介して第 1の撮影画用バッファ 3 1または第 2の撮影画用バッファ 3 2に格納する一連の処理を、「スルー画取込処理」と称する。

第 2に、第 1の撮影画用バッファ 3 1または第 2の撮影画用バッファ 3 2に格納されているスルー画用のデータを、スィツチ S W— bおよぴスィツチ S W— c を介して、第 1の表示画用バッファ 3 3または第 2の表示画用バッファ 3 4に転送して格納する処理を、「バッファ間転送処理」と称する。第 3に、第 1の表示画用バッファ 3 3または第 2の表示画用バッファ 3 4に ¾ 納されているスルー画用のデータをスィツチ S W_ dを介して表示制御部 1 5に供給して表示装置 1 6に表示する処理を、「スルー画表示処理」と称する。同様に、第 1の撮影画用バッファ 3 1または第 2の撮影画用バッファ 3 2に格納されているスル一画用のデータをスィッチ S W— b、スィツチ S W— c (の接点 c 3 )、スィツチ S W— dを介して表示制御部 1 5に供給して表示装置 1 6に表示する処理も、「スルー画表示処理」と称する。

第 4に、撮像素子 1 3によって生成される画像信号からスチル画用画像処理部 3 5を介してスチル画用のデータを生成して、そのスチル画用のデータをスチル画用バッファ 3 6を介して圧縮記録部 1 7に供給してメモリカード 5 0に記録する一連の処理を、「スチル画記録処理」と称する。なお、スチル画記録処理には、スチル画用のデータを表示制御部 1 5に供給して表示装置 1 6に表示する処理を含ませても良い。

図 2およぴ図 3は、上述した電子カメラの動作を示すフローチヤ一トであり、特に、ユーザによって電源スィッチがオンされた状態における制御部 1 0の動作を示す。以下、図 1を用いながら、図 2および図 3に示すステップ番号にしたがつて、電子カメラ 1の動作を説明する。

[ステップ S 1 ]

制御部 1 0は、 V信号が入力されたか否かを判定する。そして、制御部 1 0は、 V信号が入力されるまでステップ S 1の動作を繰り返し、 V信号が入力されるとステップ S 2に動作を移行する。

[ステップ S 2 ]

制御部 1 0は、画像処理部 1 4内の各スィッチを、以下のように切り換える。まず、制御部 1 0は、電源スィッチがオンされた直後には、スィッチ S W— a を接点 a 1、スィッチ S W— bを接点 b 2、スィッチ S W— cを接点 c 2、スィツチ S W— dを接点 d 1に閉じる。この後、新たに V信号が入力されると、制御部 1 0は、スィツチ S W— aを接点 a 2、スィツチ S W— bを接点 b 1、スイツチ S W— cを接点 c l、スィッチ S W— dを接点 d 2に切り換える。この後、また新たに V信号が入力されると、制御部 1 0は、スィッチ S W— aを接点 a 1、スィッチ S W_ bを接点 b 2、スィッチ SW_ cを接点 c 2、スィッチ SW— d を接点 d 1に切り換える。

すなわち、画像処理部 14内の各スィッチの切り換えとは、『スィッチ SW— aを接点 a 1、スィッチ SW— bを接点 b 2、スィツチ SW— cを接点 c 2、スイッチ SW— dを接点 d 1に閉じる状態（以下、「状態 1」と称する）』と、『スイッチ S W— aを接点 a 2、スィッチ SW— bを接点 b ] 、スィッチ SW— cを接点 c l、スィッチ SW_dを接点 d 2に閉じる状態（以下、「状態 2」と称する）』とを切り換えることである。

[ステップ S 3 ]

制御部 1 0は、スルー画取込処理を開始する。

[ステップ S 4]

制御部 1 0は、バッファ間転送処理を開始する。 "

[ステップ S 5]

制御部 1 0は、スルー画表示処理を開始する。

[ステップ S 6 ]

制御部 1 0は、 A Eおよび A Fを開始する。

[ステップ S 7]

制御部 1 0は、レリーズスィッチが半押しされたか否かを判定する。半押しされていない場合、制御部 1 0はステップ S 8に動作を移行し、半押しされた場合、制御部 1 0はステップ S 9に動作を移行する。

[ステップ S 8]

制御部 1 0は、電源スィッチがオフされたか否かを判定する。そして、オフされていない場合、ステップ S 1に動作を移行し、オフされた場合、ステップ S 2 2に動作を移行する。

したがって、電源スィッチがオンの状態では、レリーズスィッチが半押しされるまで、ステップ S 1〜ステップ S 8の動作が繰り返される。

この結果、例えば、図 4 (a) に示すように、画像処理部 1 4内の各スィッチが状態 1に切り換えられている場合、新たに生成されたスルー画用のデータは、図中に太線で示すように第 1の撮影画用バッファ 3 1に格納される。また、既に第 2の撮影画用バッファ 3 2に格納されているスルー画用のデータは第 2の表示画用バッファ 3 4に転送され、既に第 1の表示画用バッファ 3 3に格納されているスルー画用のデータは表示制御部 1 5を介して表示装置 1 6に表示される。また、この後新たに V信号が入力されて、図 4 ( b ) に示すように、画像処理部 1 4内の各スィッチが状態 2に切り換えられると、図 4 ( a ) において第 1の撮影画用バッファ 3 2に格納されたスルー画用のデータは、図 4 ( b ) に太線で示すように第 1の表示画用バッファ 3 4に転送される。また、新たに生成されたスルー画用のデータは第 2の撮影画用バッファ 3 1に格納され、既に第 2の表示画用バッファ 3 3に格納されているスルー画用のデータは表示制御部 1 5を介して表示装置 1 6に表示される。

そして、この後また新たに V信号が入力されると、図 4 ( c ) に示すように、画像処理部 1 4内の各スィッチが状態 1に切り換えられ、図 4 ( b ) において第 1の表示画用バッファ 3 3に格納されたスルー画用のデータは、図 4 ( c ) に太線で示すように表示制御部 1 5を介して表示装置 1 6に表示される。また、新たに生成されたスルー画用のデータは第 1の撮影画用バッファ 3 1に格納され、図 4 ( b ) において第 2の撮影画用バッファ 3 2に格納されたスルー画用のデータは第 2の表示画用バッファ 3 4に転送される。

すなわち、ステップ S 1〜S 8の動作が繰り返される過程では、撮像素子 1 3 と表示装置 1 6との間で確実に同期がとられた状態で表示される。また、この過程では、スルー画取込処理によって第 1の撮影画用バッファ 3 1または第 2の撮影画用バッファ 3 2に格納されたスルー画用のデータは、第 1の撮影画用バッファ 3 1または第 2の撮影画用バッファ 3 2への格納が開始された時点から、 V信号の 2周期分遅延して表示される。なお、このような遅延は、スルー画用のデータに関わる画像信号の生成が撮像素子 1 3によって開始される時点を基準にすると、既存の電子カメラと同様に、 V信号の 3周期分に相当する。以下、このような既存の電子カメラと同様の表示を「標準表示」と称する。

[ステップ S 9 ]

このステップに到達するのは、ステップ S 7においてレリ一ズスィツチが半押しされた場合である。このステップでは、制御部 1 0は、 A Eおよび A Fをロックする。

[ステップ S 1 0 ]

制御部 1 0は、 V信号が入力されたか否かを判定する。制御部 1 0は、 V信号が入力されるまでステップ S ]. 0の動作を繰り返し、 V信号が入力されると図 3 のステップ S 1 1に動作を移行する。

[ステップ S 1 1 ]

制御部 1 0は、高速表示（詳細は後述する）を有効にするモードが、ユーザによって、予め設定されているか否かを判定する。高速表示を有効にするモードが設定されている場合、制御部 1 0はステップ S 1 2に動作を移行し、このモードが設定されていない場合、制御部 1 0はステップ S 1 7に動作を移行する。

[ステップ S 1 2 ]

制御部 1 0は、画像処理部 1 4内の各スィッチを、高速表示用に固定する。すなわち、制御部 1 0は、スィッチ S W— aを接点 a 1、スィッチ S W— bを接点 b 1、スィツチ S W— cを接点 c 3、スィツチ S W_ dを接点 d 3に固定する。

[ステップ S 1 3 ]

制御部]. 0は、スルー画取込処理を開始する。

[ステップ S 1 4 ]

制御部 1 0は、スルー画表示処理を開始する。したがって、画像処理部 1 4内の各スィツチが前述したように高速表示用に固定された状態では、図 5に太線で示すように、第 1の撮影画用バッファ 3 1に格納されたスルー画用のデータを、第 1の表示画用バッファ 3 3を介さずに表示制御部 1 5に直接供給する。すなわち、スルー画取込処理によって第 1の撮影画用バッファ 3 1に新たに格納されるスルー画用のデータを、標準表示よりも速やかに、表示装置に表示できる。以下、このような表示を「高速表示」と称する。

[ステップ S 1 5 ]

制御部 1 0は、レリーズスィッチが全押しされたか否かを判定する。全押しされていない場合、制御部 1 0はステップ S 1 6に動作を移行し、全押しされた場合、制御部 1 0はステップ S 2 1に動作を移行する。

「ステップ S 1 6 ] 制御部 1 ◦は、レリーズスィッチが半押しの状態であるか否かを判定する。レリーズスィッチが半押しの状態である場合、制御部 1 0はステップ S 1 0に動作を移行し、半押しの状態でない場合（レリーズスィツチの押圧が解除された場合）、制御部 1 0はステップ S 1に動作を移行する。

したがって、高速表示を有効にするモードが設定されている状態では、レリーズスィツチが継続して半押しされている場合、ステップ S 1 0〜ステップ S 1 6 の動作が繰り返されて、高速表示が繰り返し行われる。

[ステップ S 1 7 ]

このステップに到達するのは、ステップ S 1 1において高速表示を有効にするモードが設定されていない場合である。制御部 1 0は、ステップ S 2と同様に、画像処理部 1 4内の各スィツチを切り換える。

[ステップ S 1 8 ]

制御部 1 0は、ステップ S 3と同様に、スルー画取込処理を開始する。

[ステップ S 1 9 ]

制御部 1 0は、ステップ S 4と同様に、バッファ間転送処理を開始する。

[ステップ S 2 0 ]

制御部 1 0は、ステップ S 5と同様に、スルー画表示処理を開始する。そして、制御部 1 0は、ステップ 1 5に動作を移行する。したがって、高速表示を有効にするモードが設定されていない状態では、レリーズスィツチが継続して半押しされている場合、ステップ S 1 0，ステップ S 1 1 , ステップ S 1 7〜ステップ S 2 0 , ステップ S 1 5 , ステップ S 1 6の動作が繰り返されて、標準表示が繰り返しわる。

[ステップ S 2 1 ]

このステップに到達するのは、ステップ S 1 5 (こおいてレリーズスィッチが全押しされた場合である。制御部 1 0は、スチル画記録処理を開始する。そして、制御部 1 0は、ステップ S 1に動作を移行する。したがって、レリーズスィッチが全押しされてスチル画記録処理が行われた場合や、前述したようにレリーズスィツチの押圧が解除された場合、ステップ 1以降の動作が繰り返される。

[ステップ S 2 2 ] このステップに到達するのは、ステップ S 8において電源スィツチがオフされた場合である。制御部 1 0は、所定の電源オフ処理を行って、動作を終了する。以上が本実施形態の動作説明である。

く本実施形態の効果〉

本実施形態では、レリーズスィッチが半押しされるまでのように、ユーザが被写体の構図を決定するためにスルー画を利用する場合、同期を重視した標準表示を行うことができる (ステップ S 3〜S 5 ) 。また、レリーズスィッチが半押しされた状態のように、ユーザが撮影のタイミング（レリーズスィッチを全押しするタイミング）を見極めるためにスルー画を利用する場合、レスポンスを重視した高速表示を行うことができる（ステップ S 1 2〜S 1 4 ) 。すなわち、標準表示と高速表示とを、特性に応じて的確に切り換えることができる。したがって、本実施形態によれば、ユーザは、シャッターチャンスを逃すこと無く撮影を行うことが可能である。

く本実施形態の補足事項 >

なお、本実施形態では、高速表示を有効にするモードが設定されている場合、レリーズスィツチが半押しされると、標準表示から高速表示への切り換えが行われる例を述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。

図 6および図 7に示すように、このような切り換えは、レリーズスィッチの半押しに拘わらず、 A E / A F口ックスィツチがオンされた場合に行っても良い。以下、図 6及び図 7に示す実施例の動作を簡単に説明する。なお、上述した実施形態と重複する説明は省略する。

制御部 1 0は、 A E / A Fロックスィッチがオンされるまで、図 6のステップ S 3 0〜ステップ S 3 6の動作を繰り返して、標準表示を行う。そして、 A E Z A Fロックスィツチがオンされると、制御部 1 0は、 A Eおよび A Fを口ックする（図 6のステップ S 3 7 ) 。

ステップ S 3 9において、高速表示を有効にするモードが設定されている場合、レリーズスィツチが全押しされるまで、図 6のステップ S 3 8〜図 7のステップ S 4 5の動作を繰り返して、高速表示を行う。

一方、ステップ S 3 9において、高速表示を有効にするモードが設定されていない場合、制御部 1 0は、図 6のステップ S 3 8、図 7のステップ S 3 9、 S 4 6~S 4 9、 S 43〜S 4 5の動作を操り返して、標準表示を行う。

また、制御部 1 0は、 AE/AFロックスィッチがオンされた後に高速表示や標準表示を行っている過程で、レリーズスィッチが全押しされると、スチル画記録処理を行い（図 7ステップ S 50) 、電源スィッチがオフされると、電源オフ処理を行う（図 7ステップ S 5 1) 。

このため、 AE/AFロックスィツチがオフされている状態のように、ユーザが被写体の構図を決めている過程でスルー画を利用している可能性が高い場合、同期を重視した標準表示を行うことができる。また、 AE/AFロックスィッチがオンされた状態のように、ユーザが撮影のタイミングを見極めるためにスルー画を利用している可能性が高い場合、レスポンスを重視した高速表示を行うことができる。したがって、この実施例においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。

<請求項と対応関係〉

最後に、請求項と本実施形態との対応関係を説明する。なお、ここでの対応関係は、参考のための一解釈であり、本発明を限定するものではない。

請求項記載のバッファ部は、第 1の表示画用バッファ 3 3、及び第 2の表示画用バッファ 34に対応する。

請求項記載の記録部は、圧縮記録部 1 7に対応する。

請求項記載の表示切替部は、スィッチ SW— a、スィッチ SW— b、スィッチ SW— c、スィツチ SW— dを切り替える制御部 1 0の機能に対応する。

請求項記載の第 1表示は、「標準表示」に対応する。

請求項記載の第 2表示は、「高速表示」に対応する。

請求項記載の操作部材、及び操作部材の 1段目は、レリーズスィッチ、及びレリーズスィッチの半押しにそれぞれ対応する。

請求項記載の『所定のタイミング』は、（高速表示を有効にするモードに設定されている場合に）レリーズスィツチが半押しされた直後に対応する。

請求項 2記載の撮影条件調整部は、ステップ S 6で A Eおよび A Fを行う制御部 1 0の機能に対応する。請求項 3記載の『前記自動露出調整を停止するためのユーザ操作』、請求項 4 記載の『前記自動焦点調整を停止するためのユーザ操作』、請求項 5記載の『前記自動露出調整及び前記自動焦点調整を停止するためのユーザ操作』は、（卨速表示を有効にするモードに設定されている場合に、）レリーズスィッチが半押しされることに対応する。

請求項 6記載の『第 2表示の実行を有効にするか否かをユーザ操作に応じて決定する』は、『高速表示を有効にするモードがユーザにより予め設定されているか否かを判定して、判定結果に応じてステップ S S 1 2または S 1 7に処理を移行する制御部 1 0の機能』に対応する（ステップ S 1 1参照）。

以上、本発明について詳細に説明してきたが、上記の実施形態およびその変形例は発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。本発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかである。産業上の利用の可能性

本発明の電子カメラは、ファインダとして利用可能な動画を、的確に表示することができる。

Claims

請求の範囲

I . 被写体像を撮像して画像を生成する撮像部と、

前記撮像部によって生成された画像を動画として表示する表示装置と、前記撮像部によって生成されて前記表示装置に動画として表示される前記画像を一時的に格納するバッファ部と、

前記撮像部によつて生成された画像をユーザ操作に応じて記録する記録部とを備えた電子カメラであって、

前記バッファ部を介して前記表示装置への動画の表示を実現する第 1表示と、前記バッファ部を介さずに該表示装置への動画の表示を実現する第 2表示とを、所定のタイミングで切り換える表示切換部

を備えたことを特徴とする電子カメラ。

2 . 請求項 1に記載の電子カメラにおいて、

前記記録部による前記画像の記録に係わるユーザ操作を、 2段階の押圧によつて受け付ける操作部材と、

前記操作部材の 1段目が押圧されるまで、自動露出調整及び自動焦点調整の少なくともいずれかを行う撮影条件調整部と

を備え、

前記表示切換部は、前記操作部材の 1段目が押圧されるまでは前記第 1表示を行い、前記レリーズスィッチの 1段目が押圧されると前記第 1表示から前記第 2 表示への切り換えを行う

ことを特徴とする電子カメラ。

3 . 請求項 1に記載の電子カメラにおいて、

自動露出調整を行う露出調整部と、

『前記自動露出調整を停止するためのユーザ操作』を受け付ける操作部材とを備え、

前記表示切換部は、前記操作部材を介して『前記自動露出調整を停止するためのユーザ操作』が受け付けられるまでは前記第 1表示を行い、『前記自動露出調整を停止するためのユーザ操作』が受け付けられると前記第 1表示から前記第 2 表示への切り換えを行う

ことを特徴とする電子カメラ。

4 . 請求項].に記載の電子カメラにおいて、

自動焦点調整を行う焦点調整部と、

『前記自動焦点調整を停止するためのユーザ操作』を受け付ける操作部材とを備え、

前記表示切換部は、前記操作部材を介して『前記自動焦点調整を停止するためのユーザ操作』が受け付けられるまでは前記第 1表示を行い、『前記自動焦点調整を停止するためのユーザ操作』が受け付けられると前記第 1表示から前記第 2 表示への切り換えを行う

ことを特徴とする電子カメラ。

5 . 請求項 1に記載の電子カメラにおいて、

自動露出調整を行う露出調整部と、

自動焦点調整を行う焦点調整部と、

『前記自動露出調整及び前記自動焦点調整を停止するためのユーザ操作』を受け付ける操作部材と

を備、

前記表示切換部は、前記操作部材を介して『前記自動露出調整及び前記自動焦点調整を停止するためのユーザ操作』が受け付けられるまでは前記第 1表示を行レ、、『前記自動露出調整及び前記自動焦点調整を停止するためのユーザ操作』が受け付けられると前記第 1表示から前記第 2表示への切り換えを行う

ことを特徴とする電子カメラ。

6 . 請求項 1に記載の電子カメラにおいて、

前記表示切換部は、前記第 2表示の実行を有効にするか否かをユーザ操作に応じて決定する

ことを特徴とする電子カメラ。