話題のドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』が2022年5月6日(金)に公開される。作品を見る前に、今も世界中から愛される伝説の女優の人生をプレイバック!
ハリウッド黄金時代にスター女優として活躍し、妖精のような美しさと気品溢れる生き方が、今も世界中から愛されるオードリー・ヘプバーン。そんな彼女の素顔に迫るドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』が話題を呼んでいる。伝説のスターとして輝く一方で、コンプレックスを持ち、人生の危機にも直面していた彼女の人生を振り返ってみよう。
映画『オードリー・ヘプバーン』は、“永遠の妖精”として時代を超えて愛される伝説のスターの真実に迫るドキュメンタリー。父の裏切りや過去のトラウマなど、その知られざる素顔が、貴重なアーカイブ映像や近親者の証言を元に明かされる。劇中には『ローマの休日』のオーディション風景なども登場し、ファン必見の内容に。2022年5月6日よりTOHOシネマズシャンテ他で公開。
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1929年、ベルギーで生まれたオードリー。国籍はイギリスで、本名はエダ。幼い頃に父が家を出て行き、母とヨーロッパを転々とした。少女時代を過ごしたナチス占領下のオランダでは、ユダヤ人の迫害を目撃し、飢えと栄養失調に苦しんだ。過酷な戦争体験は、オードリーに強い精神力を与えた。
少女時代にバレエの才能を発揮し、憧れはマーゴット・フォンティーンだった。だが身長が高すぎて、20歳のときプリマバレリーナになる夢を断念。絶望を乗り越え、ミュージカルや映画で好きなダンスを続けた。
(写真は映画『初恋』の一場面)
1951年、パリで映画の撮影中、フランスの有名作家コレットと出会う。オードリーに心を奪われたコレットは、まだ無名だった彼女を自身の小説の舞台化『ジジ』のヒロインに推薦。NYでの舞台は大評判になり、ブロードウェイの花形女優に。
初主演映画『ローマの休日』でアン王女をフレッシュな魅力で演じ、24歳でアカデミー賞主演女優賞を受賞。清純で妖精のような魅力を備えた新たなスターは、マリリン・モンローなど“グラマラス女優”が人気のハリウッドに革命を起こした。
身長約170cm、体重47キロ。スレンダーなオードリーの体形に世界の女性が憧れたが、本人は「痩せすぎて胸がなく、背が高すぎる」とコンプレックスを抱いていた。その思いは、ファッションやメイクを研究し、 自分らしい美しさを生むことにつながっていく。
オードリーは生涯2度結婚をした。最初の結婚は25歳のときで、12歳年上の俳優メル・ファーラーと。スイスの小さい教会で純白のピエール・バルマンのドレスで式を挙げた。その後離婚し、39歳で9歳年下のイタリア人精神科医と再婚。2人の夫との間に、一人ずつ子供がいる。
女優オードリーの魅力は、シンデレラストーリーで輝いた。初期の代表作『麗しのサブリナ』('54)では、大富豪の家で働く運転手の娘、サブリナ役(写真)。控え目なサブリナは、料理の勉強のためアメリカからパリへ。見違えるようなレディになって帰国する。
『麗しのサブリナ』(写真)のとびきり優雅なドレス姿は世界を虜に!変身したサブリナは美しさだけでなく、富豪の兄弟のハートも手に入れてしまう。
1964年に出演したミュージカル映画『マイ・フェア・レディ』も、オードリーの変身が楽しめるシンデレラストーリー。ロンドンの下町で花を売るイライザ(写真)は、言語学者のヒギンズ教授に磨かれて、完璧な淑女に生まれ変わる。
『マイ・フェア・レディ』のシンボルといえる優美なドレスを着たイライザ(写真)。オードリーの華麗な変身テクは、1957年公開の映画『パリの恋人』でも楽しめる。
1953年、『麗しのサブリナ』の撮影時に、当時パリの新進デザイナーだったユベール・ド・ジヴァンシーに出会う。彼が作るドレスを着たとき、彼女は初めて「自分の体形に自信を持てた」という。ジヴァンシーは生涯に渡ってオードリーの衣装を手がけ、良き友人として彼女を支えた。
NYを舞台に、パーティガールのロマンスを描いた『ティファニーで朝食を』。原作者のトルーマン・カポーティは主演女優にマリリン・モンローを推薦したが、正反対の魅力をもつオードリーが主演して大ヒット!劇中で彼女が歌う『ムーン・リバー』と共に、ジヴァンシーのブラックドレスは今も女性たちを惹きつける。
映画界を引退後は人道支援に取り組み、1989年にユニセフの親善大使に就任。世界の恵まれない子供たちのために世界数十か国を訪問した。1992年には大統領自由勲章を授与されている。
ドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』公開が控える中、現在ハリウッドではオードリーの伝記映画も製作されている。監督は『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グゥアダニーノ。オードリーは、『キャロル』のルーニー・マーラ(写真)が演じる。
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