WO2006009007A1

WO2006009007A1 - 移動体、情報センタ及び移動体通信システム

Info

Publication number: WO2006009007A1
Application number: PCT/JP2005/012808
Authority: WO
Inventors: Ken Asami
Original assignee: Honda Motor Co., Ltd.
Priority date: 2004-07-15
Filing date: 2005-07-12
Publication date: 2006-01-26
Also published as: CN1973464A; JP2006033403A; US20070249284A1; US7881655B2

Abstract

　車両等の移動体のエンジン停止中や受信不能状態中に、放送・通信により更新された情報を、エンジン起動後や受信不能状態回復後に移動体で得る。　移動体２２のエンジン停止期間と受信不能状態継続期間を監視し、エンジン起動後に通信装置３０から情報センタに対して、搭載機器ＩＤとともに通知する。通知を受けた情報センタではエンジン停止期間中及び受信不能状態継続期間に更新された情報を抽出し、移動体２２の通信装置３０へ送信することで、移動体２２で、放送受信装置２６、通信装置３０及び情報提供装置６０の常に最新情報を保持することができる。

Description

明細書

移動体、情報センタ及び移動体通信システム

技術分野

[0001] この発明は、移動体、たとえば自動車等の車両に搭載されたアンテナを介して、情報センタ力放送又は通信の少なくとも一方により情報を取得することが可能な移動体、情報センタ及び移動体通信システムに関する。

背景技術

[0002] 従来から、移動体に無線により情報を提供する各種の移動体放送システムあるいは移動体通信システムが提案されている (特許文献 1、特許文献 2)。

[0003] 例えば、特許文献 1に係る車両用放送受信システムでは、走行中の車両が放送局の放送エリア内に位置して、る場合にぉ、ても、トンネルの中又は高架下等の受信不良個所を通過したときに放送を受信できな力つたとき、受信できなかった放送を再受信するための技術が開示されている。

[0004] この特許文献 1に係る技術では、車両に搭載された GPS受信機等により取得した車両の位置情報を車両側から連続的に情報センタに通信で送信する。その一方、放送を連続的に記憶部に記憶して、る情報センタは、受信した車両の位置情報に基づき自己の地図データベースを検索し、受信不良個所、受信不良化時点を特定する。そして、情報センタは、受信不良化時点に放送された情報を読み出し、例えば圧縮して車両に送信する。この情報を車両で受信することにより、トンネルの中等の受信不良個所で受信できな力つた放送でも、車両で視聴することができると記載されて!、る。

[0005] し力しながら、この技術では、情報センタ側に受信不良個所データベースの他、受信不良個所、受信不良化時点を特定する予測部や判定部が必要となり、受信不良個所データベースの作成、予測部や判定部のプログラムの開発等、情報センタの構築に多大なコストがかかると、う欠点がある。

[0006] この欠点を解決するため、特許文献 2に係る情報通信システムでは、さらに、車両が使われて、な、場合や、車載通信装置のスィッチが切られて、る場合にデータを受信できないときでも、後に、補給タイミングを設定し、情報センタに対してデータの再送信を要求し未取得データを取得できるようにした技術が開示されて、る。

[0007] し力しながら、この技術では、補給タイミングを設定するために、情報センタから送信されるデータに、次回更新予定時刻のデータが含まれていることが必須であり、送信データのフレーム構造力特定の構造に限られてしまうという問題がある。

特許文献 1：特開平 11— 68686号公報（図 2)

特許文献 2：特開平 11 154973号公報（図 3)

発明の開示

[0008] また、近時、地上波デジタル放送の試験放送が開始され、この地上波デジタル放送の受信においては、車両等移動体に搭載される受信端末等にインストールするソフトウェアや番組視聴に必要なソフトウェア等がデジタル放送波により実際に送信されている。このような環境下においては、上述した従来技術の欠点を考慮して、特に、電源が常時供給されることの不可能な車載用の受信端末において、情報センタの構築に多大なコストがかからず、かつ補給タイミング設定用のデータフレーム構造を使用する必要のないソフトウェアの更新技術が重要であると考える。

[0009] この発明は、上述した種々の課題を考慮してなされたものであり、放送による情報及び (又は)通信による情報が受信不能であった場合にぉ、ても、簡単な構成で情報を再受信することを可能とする移動体、情報センタ及び移動体通信システムを提供することを目的とする。

[0010] また、この発明は、放送による情報及び (又は)通信による情報が受信不能であった場合においても、情報センタの構築に多大なコストがかかることがなぐかつ補給タイミング設定用のデータフレーム構造を使用する必要のない簡単な構成で情報を再受信することを可能とする移動体、情報センタ及び移動体通信システムを提供することを目的とする。

[0011] さらに、この発明は、車両等の移動体において、エンジン停止中や受信不能の間に、放送 ·通信により更新された情報を、車両搭載の通信端末を介してダウンロードを行、、最新の情報を常に蓄積することを可能とする移動体通信システムを提供することを目的とする。 [0012] この発明に係る移動体通信システムは、情報センタと、前記情報センタから放送又は通信の少なくとも一方により情報を取得する移動体とを有する移動体通信システムにおいて、前記移動体は、前記情報センタが放送する情報を受信する放送受信手段と、前記情報センタと通信可能に接続され、前記情報センタと情報の送受信を行う移動体通信手段と、受信した情報を記憶する情報記憶手段と、前記放送受信手段の受信不能状態を判定し、判定結果を情報として生成する判定結果情報生成手段と、を有し、前記情報センタは、前記移動体へ情報を放送する放送送信手段と、前記移動体と通信可能に接続され、前記移動体と情報の送受信を行う情報センタ通信手段と、受信した前記判定結果に基づき、前記移動体が受信不能状態時に放送された情報を判定し、前記移動体へ再送信するための再送信情報を生成する再送信情報生成手段と、を有することを特徴とする。

[0013] また、この発明に係る移動体は、情報センタが放送する情報を受信する放送受信手段と、情報センタと通信可能に接続され、前記情報センタと情報の送受信を行う移動体通信手段と、受信した情報を記憶する情報記憶手段と、前記放送受信手段の受信不能状態を判定し、判定結果を情報として生成する判定結果情報生成手段と、を有し、前記移動体通信手段が、前記判定結果の情報を前記情報センタへ送信したとき、前記情報センタは、前記判定結果に基づき前記移動体が受信不能状態時に放送した情報を判定して再送信情報を生成して送信し、前記移動体通信手段が再送信情報を受信することを特徴とする。

[0014] さらに、この発明に係る情報センタは、移動体へ情報を放送する放送送信手段と、前記移動体と通信可能に接続され、前記移動体と情報の送受信を行う情報センタ通信手段と、前記移動体から前記情報センタ通信手段により受信した前記移動体における放送受信不能状態の判定結果の情報に基づき、前記移動体が受信不能状態時に放送された情報を判定し、前記移動体へ再送信するための再送信情報を生成する再送信情報生成手段と、を有することを特徴とする。

[0015] この発明に係る移動体通信システムは、情報センタと、前記情報センタから通信により情報を取得する移動体とを有する移動体通信システムにお、て、前記移動体は、前記情報センタと通信可能に接続され、前記情報センタと情報の送受信を行う移動体通信手段と、受信した情報を記憶する情報記憶手段と、前記移動体通信手段の通信不能状態を判定し、判定結果を情報として生成する判定結果情報生成手段と、を有し、前記情報センタは、前記移動体と通信可能に接続され、前記移動体と情報の送受信を行う情報センタ通信手段と、受信した前記判定結果に基づき、前記移動体が通信不能状態時に送信された情報を判定し、前記移動体へ再送信するための再送信情報を生成する再送信情報生成手段と、を有することを特徴とする。

[0016] さらにまた、この発明に係る移動体は、情報センタと通信可能に接続され、前記情報センタと情報の送受信を行う移動体通信手段と、受信した情報を記憶する情報記憶手段と、前記移動体通信手段の通信不能状態を判定し、判定結果を情報として生成する判定結果情報生成手段と、を有し、前記移動体通信手段が、前記判定結果の情報を前記情報センタへ送信したとき、前記情報センタは、前記判定結果に基づき前記移動体が通信不能状態時に送信された情報を判定して再送信情報を生成して送信し、前記移動体通信手段が再送信情報を受信することを特徴とする。

[0017] さらにまた、この発明に係る情報センタは、移動体と通信可能に接続され、前記移動体と情報の送受信を行う情報センタ通信手段と、前記移動体から前記情報センタ通信手段により受信した前記移動体における通信不能状態の判定結果の情報に基づき、前記移動体が通信不能状態時に送信された情報を判定し、前記移動体へ再送信するための再送信情報を生成する再送信情報生成手段と、を有することを特徴とする。

[0018] なお、放送受信手段の受信不能状態を判定し、判定結果を情報として生成する判定結果情報生成手段は、移動体がエンジンにより推進力が付与される移動体である場合には、このエンジン停止期間を受信不能状態 (期間）と判定する判定結果を情報として生成するエンジン停止期間判定結果情報生成手段とすることができる。

[0019] また、移動体通信手段の通信不能状態を判定し、判定結果を情報として生成する判定結果情報生成手段は、移動体がエンジンにより推進力が付与される移動体である場合には、このエンジン停止期間を通信不能状態 (期間）と判定する判定結果を情報として生成するエンジン停止期間判定結果情報生成手段とすることができる。

[0020] さらに、放送受信手段の受信不能状態を判定し、判定結果を情報として生成する判定結果情報生成手段は、移動体が放送エリア外に位置する期間を受信不能状態 (期間）と判定する判定結果を情報として生成する放送エリア外判定結果情報生成手段とすることができる。

[0021] さらにまた、移動体通信手段の通信不能状態を判定し、判定結果を情報として生成する判定結果情報生成手段は、移動体が通信エリア外に位置する期間を通信不能状態 (期間）と判定する判定結果を情報として生成する通信エリア外判定結果情報生成手段とすることができる。

[0022] さらにまた、再送信情報としては、受信できな力つた未受信情報と同一の情報、あるいは未受信情報を要約した情報、いわゆるダイジェスト情報とすることができる。すなわち、ユーザの意思に係わりなく未受信情報を再送信すること、あるいはユーザがダイジスト情報に基づき未受信情報と同一の情報を受信するかどうかを判断する機会を付与するダイジェスト情報を送信することを選択することができるようにすることが好ましい。

[0023] 再送信情報としてダイジェスト情報を受信した場合には、未受信情報と同一情報の受信可能なエリア、ある、は未受信情報が記録された記録媒体等の情報記録媒体を取得可能なエリアへの案内情報を選択するための選択情報入力手段を設けることが好ましい。

[0024] また、情報センタは、放送送信手段と情報センタ通信手段とを備えているが、放送送信手段は、情報センタとは位置的に分離した放送局とすることもこの発明に含まれる。

[0025] この発明によれば、放送受信手段の受信不能状態を判定し、判定結果を情報として生成する判定結果情報生成手段を備え、判定結果を情報センタに送信するようにして、るので、簡単な構成で情報を再受信することができる。

[0026] また、この発明によれば、移動体通信手段の通信不能状態を判定し、判定結果を情報として生成する判定結果情報生成手段を備え、判定結果を情報センタに送信するようにして、るので、簡単な構成で情報を再受信することができる。

[0027] したがって、この発明によれば、放送による情報及び (又は)通信による情報が受信不能であった場合においても、情報センタの構築に多大なコストがかかることがなぐかつ補給タイミング設定用のデータフレーム構造を使用する必要のない構成が簡単な移動体、情報センタ及び移動体通信システムを提供することができる。

[0028] また、この発明によれば、移動体の搭載機器のソフトウェア等を常に最新の情報に更新することができる。

図面の簡単な説明

[0029] [図 1]この発明の一実施形態に係る移動体通信システムの模式的構成を示す全体図である。

[図 2]図 1例の移動体通信システムを構成する、この発明の一実施形態に係る移動体に搭載される放送及び通信に係わる放送 ·通信システムのブロック図である。

[図 3]図 1例の移動体通信システムを構成する、この発明の一実施形態に係る情報センタのサーバの機能ブロック図を示して、る。

圆 4]移動体搭載機器の仕様をデータ通信により更新する際の移動体側のフローチヤートである。

[図 5]移動体搭載機器の仕様をデータ通信により更新する際の情報センタ側のフロ一チャートである。

発明を実施するための最良の形態

[0030] 以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。

[0031] 図 1は、この発明の一実施形態に係る移動体通信システム 10の模式的構成を示す全体図である。

[0032] 図 2は、図 1例の移動体通信システム 10を構成する、この発明の一実施形態に係る移動体 22に搭載される放送及び通信に係わる放送 ·通信システム 23のブロック図を示している。

[0033] 図 3は、図 1例の移動体通信システム 10を構成する、この発明の一実施形態に係る情報センタ 14のサーバ 24の機能ブロック図を示している。

[0034] 図 1において、移動体通信システム 10は、基本的には、携帯電話網を含む公衆回線網等の回線網 12に有線ある、は無線により接続される情報センタ 14と、一定範囲の通信エリア内を無線通信範囲としてカバーする無線通信基地としての基地局 18と、車両等エンジンにより推進力が付与される移動体 22と、移動体 22のディーラー (販売店） 20とを備える。

[0035] ここで、情報センタ 14は、地上波デジタル放送等の情報を一定範囲の放送エリア内に放送する放送送信手段としての送信所 16を有するとともに、送信 ·再送信情報生成手段 84を有するサーバ 24を備える。

[0036] 図 3に示すように、情報センタ 14のサーバ 24は、送信所 16へ放送用の送信情報あるいは再送信情報を供給するとともに、回線網 12及び基地局 18を介して移動体 22 に対してデータの送信を行う送信 ·再送信情報生成手段 (送信情報生成手段及び再送信情報生成手段として機能する手段) 84を含むコンピュータである演算処理手段 85を有する。

[0037] サーバ 24は、さらに、番組情報判定手段 87と、番組情報及び番組コンテンツを記憶する番糸且情報データベース 86と、 ES (エンジニアリングサービス)情報判定手段 8 8と、ダウンロード情報データベース 90と、メーカ情報及び広告情報等のプッシュ型情報判定手段 92と、メーカ情報及び広告情報等のプッシュ型情報を格納するメーカ専用情報データベース 94とを有する。

[0038] 番組情報判定手段 87は、移動体 22から回線網 12及び情報センタ通信手段 82を介して番組未受信情報を受信したとき、その番組未受信情報に係る未受信番組を番組情報データベース 86から判定して読み出し圧縮データに変換して送信 ·再送信情報生成手段 84に供給する機能を有する。送信 ·再送信情報生成手段 84に供給された圧縮データあるいはこのダイジェスト情報は、送信所 16からあるいは情報センタ通信手段 82を通じて移動体 22へ再送信される。

[0039] プッシュ型情報判定手段 92は、メーカ専用情報データベース 94から該当する移動体 22に対して、送信 ·再送信情報生成手段 84及び情報センタ通信手段 82を介して積極的に移動体 22へ情報を提供するための判定手段である。

[0040] ES情報判定手段 88は、移動体 22から回線網 12及び情報センタ通信手段 82を介して移動体 22の搭載機器に関する更新情報 (更新データ)等の未受信情報を受信したとき、その未受信情報に係る更新データをダウンロード情報データベース 90を判定 ·検索して抽出し圧縮データに変換して送信 ·再送信情報生成手段 84に供給する機能を有する。送信'再送信情報生成手段 84に供給された圧縮データあるいはこのダイジェスト情報は、送信所 16からあるいは情報センタ通信手段 82を通じて移動体 2 2へ再送信される。

[0041] 情報センタ通信手段 82は、回線網 12及び基地局（無線基地局） 18を通じて、その基地局 18がカバーする通信エリア内に位置する移動体 22と通信可能に接続され、移動体 22と情報センタ 14のサーバ 24との間の情報の送受信を行う機能を有する。

[0042] この実施形態において、情報センタ 14は、送信所 16を付設しているので、放送送信手段を兼用するが、この発明には、情報センタ 14と放送局等の送信所 16を位置的に分離した移動体通信システムも含まれることは、うまでもな!/、。

[0043] 図 2において、移動体 22は、情報センタ 14が送信所 16を通じて一定の放送エリア内に放送する情報を、放送用アンテナ 25を通じて受信する放送受信手段としての放送受信装置 26と、情報センタ 14と回線網 12及び基地局 18を通じ通信用アンテナ 2 8を介して通信可能に接続され、情報センタ 14と情報の送受信を行う移動体通信手段としての通信装置 30と、放送により受信した情報及び通信により受信した情報をそれぞれデジタルデータ（デジタルコンテンツあるいはソフトウェア）として記憶する情報記憶手段としてのデータ蓄積部 32を備えて、る。

[0044] 放送受信装置 26は、所望の放送チャンネルを選択するチューナ 34と、選択された放送チャンネルの情報を復調して出力する復調部 37と、チューナ 34の受信電界出力により放送受信装置 26の受信不能状態を判定し、判定結果を情報として生成して出力する放送受信状態の判定結果情報生成手段としての受信状態判定器 36とを備える。

[0045] 通信装置 30は、移動体 22が位置する通信エリアをカバーする基地局 18に対し通信用アンテナ 28を通じて情報の通信を行う送受信機 38と、通信用アンテナ 28及び送受信機 38を通じて受信した通信データを解凍して出力する通信データ解凍部 40 と、解凍された通信データをジャンル毎等に分類して出力する通信データ分類部 42 と、送受信機 38の出力により通信装置 30の通信不能状態を判定し、判定結果を情報として出力する通信状態の判定結果情報生成手段としての通信状態判定器 44と、通信データ生成部 46とを備える。

[0046] 移動体 22は、また、時刻情報管理'付与手段としてのタイムスタンプ記憶部 50と、搭載機器 ID統括部 (機器 ID統括部ともいう。） 52を有する。タイムスタンプ記憶部 50 は、エンジン停止期間判定結果情報生成手段としてのイダ-ッシヨンスィッチ 54からのオンオフ情報により、移動体 22のエンジンが動作中（稼働中）であるかエンジンが停止中であるかのエンジン動作状態を判定するとともに、このエンジン動作状態の判定結果の情報と、受信状態判定器 36から得た放送受信状態の判定結果の情報と、送受信機 38から得た通信状態の判定結果の情報のそれぞれに年月日時分秒のタィムスタンプ（時刻情報）を付けて通信データ生成部 46に出力する。

[0047] 搭載機器 ID統括部 52は、それぞれ上位機種等に交換可能で、かつソフトウェアやデータの更新可能なチューナ 34と送受信機 38と情報提供装置 60の識別符号 (単に、搭載機器 IDともいう。）を通信データ生成部 46に出力する。

[0048] チューナ 34、送受信機 38及び情報提供装置 60は、放送により受信したソフトゥェァ (ダウンロードしたソフトウェア)あるいは通信により受信したソフトウェア (ダウンロードしたソフトウェア）等により、その機能の変更あるいは向上等の更新が可能である。

[0049] この実施形態にお!、て、情報提供装置 60は、ナビゲーシヨン装置としても機能する 1S オーディオ 'ビジュアル装置、及びコンピュータとしても機能し、これら各装置の機能の変更、更新も通信装置 30を利用して行うことができる。

[0050] 通信データ生成部 46は、タイムスタンプが付けられた各種の判定結果の情報に搭載機器 IDを付与した通信データを生成し、送受信機 38に出力する。送受信機 38は、この通信データを通信用アンテナ 28、基地局 18、及び回線網 12を通じて情報センタ 14のサーバ 24の情報センタ通信手段 82に送信する。

[0051] このとき、サーバ 24の送信'再送信情報生成手段 84は、再送信情報生成手段 (更新情報生成手段ともいう。）として機能する。

[0052] 送信'再送信情報生成手段 84は、情報センタ通信手段 82を通じて受信した搭載機器 ID及びタイムスタンプが付けられた各種の判定結果の情報に基づき、第 1に、移動体 22の放送受信装置 26の受信不能状態継続時に送信所 16から放送された情報を番組情報データベース 86に基づ、て判定し、移動体 22へ再送信するための再送信情報を生成する。第 2に、移動体 22の通信装置 30が通信不能状態継続時に基地局 18から送信された更新情報等を判定し、移動体 22へ再送信するための再送信情報を生成する。

[0053] なお、移動体 22が放送受信装置 26の受信不能状態継続時及び通信装置 30が通信不能状態継続時にあるときとは、電波遮蔽構造物の存在等により放送受信装置 2 6及び通信装置 30が放送受信不能及び通信 (送受信)不能である期間を含む他、移動体 22のエンジンが停止状態であって放送受信装置 26及び通信装置 30の電源が切断状態継続時である受信不能及び通信 (送受信)不能である期間も含まれる。

[0054] 送信，再送信情報生成手段 84により生成された放送に係る再送信情報は、送信所 16から一定範囲内の放送エリア内に放送され、あるいは情報センタ通信手段 82から回線網 12を介して該当する移動体 22が位置する通信エリアをカバーする基地局 18 から該当する移動体 22に送信される。

[0055] また、送信 ·再送信情報生成手段 84により生成された通信に係る再送信情報は、情報センタ通信手段 82から回線網 12を介して該当する移動体 22が位置する通信エリアをカバーする基地局 18から該当する移動体 22に送信される。

[0056] 図 2に示すように、移動体 22の放送 ·通信システム 23は、さらに、ナビゲーシヨンシステムが兼用される情報提供装置 60を含む。情報提供装置 60は、放送受信装置 26 及び通信装置 30により得られるデジタルデータ（デジタルコンテンツ）を直接、ある!/ヽはー且データ蓄積部 32に蓄積されたデジタルデータ（デジタルコンテンツ)を読み出して、ディスプレイ及びスピーカとしての機能する表示器 62により映像 ·画像 ·音声として再生しユーザに提供するとともに、再生された映像 ·画像 '音声に基づき、ユーザが所定の選択'入力等を行うことを可能とするための選択情報入力手段としての入力装置 64を備える。

[0057] 放送'通信システム 23を構成する放送受信装置 26、通信装置 30、タイムスタンプ記憶部 50、搭載機器 ID統括部 52、データ蓄積部 32、イダ-ッシヨンスィッチ 54及び情報提供装置 60は、これらに接続されるコンピュータである放送'通信用の ECU70 により統括的に制御される。

[0058] この実施形態に係る移動体 22、情報センタ 14及び移動体通信システム 10は、基本的には以上のように構成されかつ動作するものである。

[0059] 次に、図 4のフローチャートを参照しながら、エンジン停止状態（エンジン OFF状態 )にあった移動体 22のエンジンが起動（エンジン ON)されたときの、エンジン停止状態継続時に更新がなされた情報 (更新情報)のダウンロード動作 (再送信)を例として、この実施形態の動作をさらに詳しく説明する。なお、フローチャートに係るプロダラムの実行主体は、 ECU70である。

[0060] ステップ S1において、 ECU70は、ユーザによるィグ -ッシヨンスィッチ 54の操作によりエンジンが ON状態になったことを検知する。検知したとき、ステップ S2において、タイムスタンプ記憶部 50からエンジンがオフ状態であった時間帯を読み出し、また、ステップ S3において、搭載機器 ID統括部 52からチューナ 34、送受信機 38及び情報提供装置 60の搭載機器 IDを読み出し通信データ生成部 46に対し送出する。

[0061] 次いで、ステップ S4において、 ECU70の制御下に、通信データ生成部 46は、タイムスタンプが付けられた各種の判定結果の情報に機器 IDを付与して通信データを生成する。

[0062] 生成された通信データは、ステップ S5において、送受信機 38、通信用アンテナ 28 を通じて電波により送信され、この送信電波が通信エリアをカバーする基地局 18で受信され、基地局 18で受信された通信データが回線網 12を通じて情報センタ 14のサーバ 24の情報センタ通信手段 82に送信される。

[0063] ここで、回線網 12は、携帯電話システムと同様の手法により移動体 22が位置する基地局 18の通信エリア、いわゆるゾーンを記憶しているので、基地局 18で受信された通信データに対する返信の放送データを送信しょうとする移動体 22のゾーンを力バーする送信所 16を付設する情報センタ 14のサーバ 24に通信データを転送するようにすることもできるし、全ての情報センタ 14に通信データを転送することもできる。また、返信の通信データは、情報センタ 14のサーバ 24の送信'再送信情報生成手段 8 4から情報センタ通信手段 82、回線網 12及び該当ゾーンの基地局 18を通じて移動体 22に送信される。

[0064] 次に、再送信しょうとする返信用の再送信情報のデータ (返信の放送データある、は返信の通信データ）をステップ S6において、情報センタ 14のサーバ 24の演算処理手段 85を構成する送信 ·再送信情報生成手段 84が、移動体 22から受信した通信データ (受信データ）に基づき生成する。 [0065] このステップ S6の再送信情報のデータの生成処理を、図 5のフローチャートを参照して説明する。プログラムの実行主体は、演算処理手段 85である。

[0066] ステップ S61において、通信データを受信すると、ステップ S62において、受信データを搭載機器 ID別に分類する。次に、ステップ S63において、番組情報データべース 86、ダウンロード情報データベース 90及びメーカ専用情報データベース 94を参照して、搭載機器 ID別の更新情報 (更新データ)を取り込む。

[0067] 次に、ステップ S64において、実際に更新が必要な更新データが存在するかどうかを判定する。

[0068] 例えば、デジタル放送中に含まれる機器修正ソフトウェア等のエンジニアリングサ一ビスのダウンロード情報に関する更新データを参照する場合には、受信データ中の搭載機器 ID力も移動体 22に搭載されているデジタル放送用の放送受信装置 26 のチューナ 34であることを判別し、デジタル放送に関する情報の更新を参照するように判断される。

[0069] この場合、 ES情報判定手段 88により、受信データ中の「エンジン停止期間」から、移動体 22に搭載されたデジタル放送用の放送受信装置 26のチューナ 34が物理的に受信不能であった時間帯にデジタル放送波に重畳されたエンジニアリングサービスデータ（以下、 ESデータという。）をダウンロード情報データベース 90を判定'検索して抽出し、抽出したデータ及びこのダイジェスト情報を演算処理手段 85を構成する送信 ·再送信情報生成手段 84に受け渡す。他の搭載機器 IDにつヽても同様に処理され、 ESデータが送信'再送信情報生成手段 84に受け渡される。

[0070] なお、ステップ S64において、該当する機器 IDに対する更新データがないと判定された場合には、ステップ S65において、更新データが無いという表示に対応したダイジェスト情報である更新データが無い旨を通知するパケットを生成して、送信'再送信情報生成手段 84に受け渡す。

[0071] その一方、ステップ S64において、更新データがあると判定された場合には、ステツプ S66において、更新データのデータサイズが、通信装置 30の搭載機器 IDから当該通信装置 30のデータ送受信に耐えうるデータサイズであるかどうかの閾値と大小比較する。 [0072] ステップ S66にお、て、ダウンロード可能なデータサイズであると判定した場合には、ステップ S67において、ダウンロード可能フラグ等を付加して更新データのダウン口ード対応パケットを生成する。

[0073] その一方、ステップ S66において、通信装置 30を通じてのダウンロードが不可能なデータサイズであると判定した場合には、ステップ S68において、そのデータサイズと更新内容等で構成されるダイジェスト情報である表示用のパケットを生成して、送信 · 再送信情報生成手段 84に受け渡す。

[0074] これらの判定を全ての移動体 22から送信された搭載機器 IDに対して行い、ステツプ S69において、送信 ·再送信情報生成手段 84は、内容が更新情報及びそのダイジェスト情報である圧縮データとしての送信データを生成する。

[0075] 生成された送信データは、ステップ S79において、情報センタ通信手段 82から回線網 12、基地局 18を通じて移動体 22に送信される。

[0076] そして、図 4のステップ S7において、送信データが返信データとして通信装置 30の送受信機 38により受信される。

[0077] ステップ S8では、返信データが通信データ解凍部 40により解凍され、通信データ分類部 42において、搭載機器 ID別に解析を行い、ステップ S9において、情報提供装置 60の表示器 62に返信データに対応する更新情報自体ある、は更新情報のダイジエスト情報の表示を行う。

[0078] このダイジェスト情報及び更新情報の表示に対して、ユーザにより入力装置 64が操作されて、更新するとの項目の選択がなされた場合には、ステップ S10において、通信装置 30によりダウンロード可能なサイズかどうかの判定を行う。

[0079] ダウンロード可能なサイズであると判定された場合には、ステップ S 11にお、て通信装置 30を利用するダウンロード方法の表示を表示器 62上に表示する。

[0080] ダウンロード不可能なサイズであると判定された場合には、ステップ S12において、通信装置 30を利用しないダウンロード方法の表示を行う。

[0081] 次、で、ステップ S 13にお、て、受信情報及びダイジェスト情報の表示を参照して

、ユーザによりダウンロードすると選択された場合であって、ステップ S 14において、通信装置 30を利用するダウンロードが選択されたとき、ステップ S15にて、通信によるダウンロードが実行される。

[0082] すなわち、移動体 22の通信装置 30と情報センタ 14の情報センタ通信手段 82との間でデータ通信が行われ、送受信機 38、通信データ解凍部 40、通信データ分類部 42を通じてデータ蓄積部 32に更新情報（更新データ）がダウンロードされる。ダウンロードされたデータは、放送受信装置 26、通信装置 30、情報提供装置 60等、更新を必要とする搭載機器にインストールされ、これら移動体 22の搭載機器の仕様'バージョンが更新される。このようにして、搭載機器は、常時、最新の更新情報による更新済み状態とされる。

[0083] なお、ステップ S14にて、ダイジェスト情報を参照し、ユーザが DVD等の記録媒体による情報提供装置 60を利用したダウンロードを希望した場合には、ステップ S16にぉ、て、移動体 22が位置する場所の近傍のディーラー 20までの経路が情報提供装置 60の表示器 62上に表示される。そのディーラー 20にユーザが出向くことで、ダウンロードしようとしたプログラム ·データが格納された記録媒体をディーラー 20で取得することができる。あるいは、ディーラー 20にて、ディーラー 20所有の記録媒体を情報提供装置 60で読み込むことで、更新情報をダウンロードすることができる。

[0084] ステップ S 13において、ダイジェスト情報を参照するユーザによりダウンロードが選択されなかった場合には、ステップ S 17において、ダウンロードを拒否するのかどうかの表示がなされ、拒否するとの入力がなされた場合には、ステップ S18にて、ダウン口ード可能リストから消去される。

[0085] ステップ S17において、ダウンロードの拒否の選択もなされなかった場合には、ステップ S19において、予め定めた一定期間、データ蓄積部 32内のダウンロード可能リストに保存した後、自動的に消去する。

[0086] 以上説明したように上述した実施形態によれば、移動体 22のエンジンが停止している期間に、情報センタ 14が送信所 16を通じて放送した更新情報を放送受信装置 26が受信できな力つたとき、又は、情報センタ 14が回線網 12及び基地局 18を介して送信しょうとした更新情報を通信装置 30で受信することができな力つたときであつても、その後にエンジンが起動されたときに、移動体 22の通信データ生成部 46で生成された、搭載機器 ID及び時刻情報付きの受信不能期間 (受信不能状態継続期間 )を情報センタ 14に通知するようにしている。

[0087] このため、情報センタ 14のサーバ 24において、搭載機器 ID及び受信不能期間に基づき、更新が必要とする情報を検索し、検索した更新情報 (更新データ)の放送又は通信によるダウンロードあるいはディーラー 20等でのダウンロードが可能になる。

[0088] 上述した実施形態によれば、エンジン停止期間中に放送等により更新されたデータを情報センタ 14力もダウンロードすることができる力他の実施形態として、ダウン口ード情報データベース 90が、移動体 22の固有の ID、たとえば車両の車台番号に基づき、この移動体 22に搭載されている搭載機器 IDに対する情報、例えばインスト一ルされているソフトウェアやデータを常に更新し、最新情報が自動的に格納されるように情報センタ 14を構成しておくこともできる。

[0089] この場合には、エンジン動作時に、通信データ生成部 46から移動体 22に固有の I D (例えば、上述した車台番号)と上記した搭載機器 IDとを同時に送受信機 38から回線網 12を介して情報センタ 14のサーバ 24に送信する。これらを受信したサーバ 2 4の演算処理手段 85が、 ES情報判定手段 88を通じてダウンロード情報データべ一ス 90を検索することで、個々の移動体 22に対する最新情報を回線網 12を介して確実にユーザである移動体 22に提供することができる。

[0090] さらに、エンジンの停止'動作中（稼働中）に係わらず、放送受信手段としての放送受信装置 26を構成するチューナ 34の受信状態が、受信状態判定器 36で電界強度が弱すぎて受信不能状態にあると判定された場合、あるいは移動体通信手段としての送受信機 38で受信したデータの誤り率が、通信状態判定器 44で閾値以上に大きいと判断されて受信不能状態にあると判定された場合を考慮する。

[0091] この場合、例えば移動体 22が放送エリア外に位置する期間を受信不能状態 (期間 )と判定し、あるいは移動体 22が通信エリア外に位置する期間を通信不能状態 (期間）と判定した場合、これらに関する、時刻情報'搭載機器 ID付き受信不能状態の判定結果の情報が、移動体 22が放送エリア外力もある、は通信エリア外力も放送エリァ内あるいは通信エリア内に戻った時点で、上述した図 4、図 5に示したエンジン起動時と同様の処理を行うことで、長期間通信が不能となった場合においても、その不能期間に更新された更新情報を自動的にダウンロードし、移動体 22のデータ蓄積部 32に格納することができる。この場合にも、移動体 22の搭載機器の機能等を、常に最新の状態に更新することができる。

[0092] また、上述した実施形態にお!、ては、移動体 22から情報センタ 14に対して時刻情報と搭載機器 IDの情報を同時に送信して移動体 22の搭載機器の仕様等を適時〖こ更新する技術について説明したが、以下に説明するように変形することもできる。

[0093] すなわち、搭載機器 IDは、移動体 22が最初に情報センタ 14と通信を行う際に、ダゥンロード情報データベース 90に登録し、移動体 22と搭載機器 IDとを関連づけて登録リストを作成する。その後の通信の際に、ダウンロード情報データベース 90の登録リストに既に登録されている搭載機器 IDに対応する機器の更新情報の抽出を行うようにする。なお、その後の通信の際に、新規に追加する必要のある搭載機器 IDが存在する場合には、移動体 22にその搭載機器を搭載後、初めて情報センタ 14と通信する際に登録リストに新規登録すればよい。また、交換等により取り外された搭載機器が存在する場合には、その搭載機器が取り外された後の最初の通信を行った際に、登録リストから除外するようにすればよい。なお、登録リストから除外の仕方としては、移動体 22から搭載機器を取り外した後に移動体 22内のネットワークを介して通信リンクの有無とともに確認され、この有無情報を情報センタ 14に送信することで、除外することができる。あるいは、情報センタ 14から更新情報を受信したとき、その受信データの中に該当する搭載機器 IDが移動体 22内に存在しないことを判定した上で、その旨を再度情報センタ 14に通知し、情報センタ 14で登録リストから除外することができる。

[0094] このように変形して構成することで、通信の際に、常には搭載機器 IDを送信する必要がなく時刻情報の送信のみで更新情報をダウンロードすることができる。このようにして、移動体 22の搭載機器の仕様を最新仕様に更新することができる (最新情報への更新が可能となる)。

[0095] 先に、エンジン停止期間に放送等により更新されたデータをエンジン起動後に情報センタ 14からダウンロードする手法について説明した力さらに他のダウンロード方法として、移動体 22に搭載されたナビゲーシヨンシステムとして機能する情報提供装置 60のデータベースに放送受信装置 26及び通信装置 30の放送エリアマップ及び通信エリアマップを格納しておく。

[0096] この場合には、移動体 22がエリア外に抜けた時刻とエリア内に復帰した時刻とを、移動体 22に搭載されている GPS受信機により受信した GPSデータから取得し、判定結果情報 (放送エリア外判定結果情報、通信エリア外判定結果情報)を情報センタ 1 4に送信する。情報センタ 14は、これらの時刻情報を基に、上述したように更新情報の有無を検索し、必要な更新情報を移動体 22へダウンロードすることで、同様に、移動体 22の搭載機器の仕様を最新仕様に更新することができる。この例において、情報提供装置 60は、放送エリア外判定結果情報生成手段及び通信エリア外判定結果情報生成手段として機能する。

[0097] 上述した実施形態においては、基本的には、移動体 22の放送 ·通信システム 23と情報センタ 14のサーバ 24との間で、機器の更新情報が自動的にダウンロードされるように制御している力ユーザの選択により任意の時刻にダウンロード指示がなされた場合には、そのダウンロードの開始と終了との間にデータの受信不能時間が存在する可能性がある。この場合、データの修復が可能であれば、途切れた部分だけ自動的に、修復が不可能ならばダウンロードしようとした全情報をあらためて自動的にダウンロード処理を行うことでユーザに対して通信の遮断を意識させずに更新情報をデータ蓄積部 32に格納することができる。

[0098] 以上のように上述した実施形態によれば、放送受信装置 26の受信不能状態を判定し、あるいは通信装置 30の通信不能情報を判定し、判定結果を情報として生成する判定結果情報生成手段としての受信状態判定器 36、通信状態判定器 44、及びェンジン動作状態判定器としてのイダ-ッシヨンスィッチ 54を備え、判定結果を生成して、通信データ生成部 46から情報センタ 14に送信するようにしている。すなわち、ェンジン停止や通信の不能等により、放送 ·通信により更新された最新情報 (最新の更新情報)が得られない状況下においても、エンジン起動後や受信不能状態回復後に、移動体 22から情報センタ 14に対して搭載機器 IDとともに通信不能期間が送信される。

[0099] 情報センタ 14は、受信不可能であった時間帯の更新情報を情報センタ 14のダウンロード情報データベース 90から抽出し、ダウンロード情報として移動体 22の通信装置 30へ送信することにより、移動体 22内の搭載機器 (放送受信装置 26、通信装置 3 0及び情報提供装置 60)に対して、常時電源が供給されている機器と同等に最新の更新情報をダウンロードすることができる。

[0100] なお、通信装置 30へ送信される再送信情報としてのダウンロード情報は、移動体 2 2において受信できな力つた未受信情報と同一の情報、あるいは未受信情報を要約した情報、いわゆるダイジェスト情報とすることができる。すなわち、ユーザの意思に係わりなく未受信情報を再送信すること、あるいはユーザがダイジェスト情報に基づき未受信情報と同一の情報を受信するかどうかを判断する機会を付与するダイジェスト情報を送信することをステップ S13を参照して説明したように選択することができる。

[0101] 再送信情報としてダイジェスト情報を受信した場合には、選択情報入力手段としての入力装置 64により、未受信情報と同一情報の受信可能な放送 ·通信エリア、あるいは未受信情報が記録された記録媒体等の情報記録媒体を取得可能なエリアであるディーラー 20への案内情報を選択する（ステップ S14→ステップ S 16)。

[0102] なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。

Claims

請求の範囲

[1] 情報センタと、前記情報センタから放送又は通信の少なくとも一方により情報を取得する移動体とを有する移動体通信システムにおいて、

前記移動体は、

前記情報センタが放送する情報を受信する放送受信手段と、

前記情報センタと通信可能に接続され、前記情報センタと情報の送受信を行う移動体通信手段と、

受信した情報を記憶する情報記憶手段と、

前記放送受信手段の受信不能状態を判定し、判定結果を情報として生成する判定結果情報生成手段と、を有し、

前記情報センタは、

前記移動体へ情報を放送する放送送信手段と、

前記移動体と通信可能に接続され、前記移動体と情報の送受信を行う情報センタ通信手段と、

受信した前記判定結果に基づき、前記移動体が受信不能状態時に放送された情報を判定し、前記移動体へ再送信するための再送信情報を生成する再送信情報生成手段と、を有する

ことを特徴とする移動体通信システム。

[2] 情報センタが放送する情報を受信する放送受信手段と、

情報センタと通信可能に接続され、前記情報センタと情報の送受信を行う移動体通信手段と、

受信した情報を記憶する情報記憶手段と、

前記移動体通信手段が、前記判定結果の情報を前記情報センタへ送信したとき、前記情報センタは、前記判定結果に基づき前記移動体が受信不能状態時に放送した情報を判定して再送信情報を生成して送信し、前記移動体通信手段が再送信情報を受信することを特徴とする移動体。

[3] 移動体へ情報を放送する放送送信手段と、

前記移動体から前記情報センタ通信手段により受信した前記移動体における放送受信不能状態の判定結果の情報に基づき、前記移動体が受信不能状態時に放送された情報を判定し、前記移動体へ再送信するための再送信情報を生成する再送信情報生成手段と、を有する

ことを特徴とする情報センタ。

[4] 情報センタと、前記情報センタ力通信により情報を取得する移動体とを有する移動体通信システムにお、て、

前記移動体は、

受信した情報を記憶する情報記憶手段と、

前記移動体通信手段の通信不能状態を判定し、判定結果を情報として生成する判定結果情報生成手段と、を有し、

前記情報センタは、

受信した前記判定結果に基づき、前記移動体が通信不能状態時に送信された情報を判定し、前記移動体へ再送信するための再送信情報を生成する再送信情報生成手段と、を有する

ことを特徴とする移動体通信システム。

[5] 情報センタと通信可能に接続され、前記情報センタと情報の送受信を行う移動体通信手段と、

受信した情報を記憶する情報記憶手段と、

前記移動体通信手段が、前記判定結果の情報を前記情報センタへ送信したとき、前記情報センタは、前記判定結果に基づき前記移動体が通信不能状態時に送信された情報を判定して再送信情報を生成して送信し、前記移動体通信手段が再送信情報を受信する

ことを特徴とする移動体。

[6] 移動体と通信可能に接続され、前記移動体と情報の送受信を行う情報センタ通信手段と、

前記移動体から前記情報センタ通信手段により受信した前記移動体における通信不能状態の判定結果の情報に基づき、前記移動体が通信不能状態時に送信された情報を判定し、前記移動体へ再送信するための再送信情報を生成する再送信情報生成手段と、を有する

ことを特徴とする情報センタ。

[7] 請求項 2記載の移動体において、

前記放送受信手段の受信不能状態を判定し、判定結果を情報として生成する判定結果情報生成手段は、前記移動体がエンジンにより推進力が付与される移動体である場合には、このエンジン停止期間を受信不能状態と判定する判定結果を情報として生成するエンジン停止期間判定結果情報生成手段とする

ことを特徴とする移動体。

[8] 請求項 5記載の移動体において、

前記移動体通信手段の通信不能状態を判定し、判定結果を情報として生成する判定結果情報生成手段は、前記移動体がエンジンにより推進力が付与される移動体である場合には、このエンジン停止期間を通信不能状態と判定する判定結果を情報として生成するエンジン停止期間判定結果情報生成手段とする

ことを特徴とする移動体。

[9] 請求項 2記載の移動体において、

前記放送受信手段の受信不能状態を判定し、判定結果を情報として生成する判定結果情報生成手段は、前記移動体が放送エリア外に位置する期間を受信不能状態と判定する判定結果を情報として生成する放送エリア外判定結果情報生成手段とする

ことを特徴とする移動体。

請求項 5記載の移動体にぉ、て、

前記移動体通信手段の通信不能状態を判定し、判定結果を情報として生成する判定結果情報生成手段は、前記移動体が通信エリア外に位置する期間を通信不能状態 (期間）と判定する判定結果を情報として生成する通信エリア外判定結果情報生成手段とする

ことを特徴とする移動体。