WO2003076236A1 - Ensemble coussin de securite gonflable conçu pour proteger la tete - Google Patents

Description

明 細 書 頭部保護エアバッグ装置 技術分野

本発明は、 車両の車内側における窓の上縁側に、 折り畳まれて収納さ れて、 膨張用ガスの流入時、 窓に沿って下方へ展開膨張するエアバッグ 、 を備えた頭部保護エアバッグ装置に関する。 背景技術

従来の頭部保護エアバッグ装置では、 エアバッグが窓に沿って円滑に 展開膨張するように、 ビラ一部に、 上下方向に延びるスライドレールを 配設させ、 かつ、 エアバッグに、 スライ ドレールに係合するガイ ド部材 を設けて、 構成されるものがあった （特開平 9一 2 4 9 0 8 9号公報参 照）。

しかし、 このような構成では、 上下方向に長く延びてビラ一部に配設 させるスライ ドレールが必要となり、 そして、 折り畳まれたエアバッグ 自体は、 窓の上縁側に収納される。 そのため、 このような構成では、 ェ ァバッグ装置をコンパクトに構成できなかった。 また、 車両に搭載する 場合にも、 スライ ドレールをビラ一部に配設するとともに、 スライ ドレ ールにガイ ド部材を係合させつつ、 折り畳んだエアバッグを車両へ組み 付けることとなる。 そのため、 搭載時の作業エリアが大きいこともあい まって、 このような構成では、 搭載作業に手間がかかっていた。

また、 ビラ一部の車内側には、 通常、 ピラーガー二ッシュが配設され ていた。 そのため、 意匠性を考慮して、 スライ ドレールをピラーガー二 ッシュで覆うように構成する場合には、 スライ ドレールに対して、 円滑 に、 ガイ ド部材が摺動できるように、 ガー二ッシュに、 摺動用の開口等 を設ける必要があった。 すなわち、 上記の構成では、 ピラーガーニッシ ュを開口を形成可能なものに、 変えなければならなかった。 発明の開示

本発明は、 上述の課題を解決するものであり、 エアバッグの窓に沿う 下方への展開を確保しても、 コンパク 卜に構成できて、 車両への搭載作 業性を良好にできる頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とす る。

本発明に係る頭部保護エアバッグ装置は、 車両の車内側における窓の 上縁側に、 折り畳まれて収納されて、 膨張用ガスの流入時、 窓に沿って 下方へ展開膨張するエアバッグ、 を備える。 エアバッグは、 膨張用ガス の流入時に車内側壁部と車外側壁部とを離すように膨らむガス流入部と 、 車内側壁部と車外側壁部とを結合させるように形成されて、 膨張用ガ スを流入させない非流入部と、 を備える。 ガス流入部は、 平らに展開さ せたエアバッグの上縁側に配置されて、 車両の前後方向に延びて膨張用 ガスを車両の前後方向に流し可能なガス供給路部と、 ガス供給路部と連 通する連通口を上端に開口させて、 車両の前後方向に並設される複数の 縦膨張部と、 を備えて構成される。 そして、 少なくとも一つの縦膨張部 において、 膨張用ガスの流入時、 膨張用ガスを、 連通口を経て、 車外側 の斜め下方向に向けて縦膨張部内へ流入させるように、 本発明のェアバ ッグ装置では、 ガス流れ規制手段が、 設けられている。

本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、 車両へ搭載された後、 ェ ァバッグ内に膨張用ガスが流入されれば、 膨張用ガスが、 エアバッグの ガス供給路部内を前後方向に流れ、 さらに、 各々の連通口を経て、 並設 された複数の縦膨張部内に流入される。 そして、 エアバッグは、 車内側 の窓の上縁側から、 下方に展開して、 膨張を完了させる。

その際、 本発明に係るエアバッグ装置では、 ガス流れ規制手段が設け られて、 少なくとも一つの縦膨張部において、 膨張用ガスの流入時、 膨 張用ガスが、 連通口を経て、 車外側の斜め下方向に向けて縦膨張部内へ 流入される。 そのため、 その縦膨張部が、 窓に沿って下方へ展開し、 そ して、 エアバッグ全体も、 窓に沿って展開し、 ついで、 膨張を完了させ ることとなる。

このようなガス流れ規制手段は、 連通口を経て縦膨張部に流入する膨 張用ガスの流れを規制するように、 収納された縦膨張部の近傍に配設さ せればよい。 そのため、 従来のようにビラ一部に配設する部材が不要に なることから、 本発明のエアバッグ装置では、 コンパク トに構成できて 、 車両への搭載作業性を良好にすることが可能となる。

したがって、 本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、 エアバッグ の窓に沿う展開膨張を確保できるとともに、 コンパク 卜に構成できて、 車両への搭載作業性を良好にすることができる。

そして、 ガス流れ規制手段は、 エアバッグのガス供給路部における少 なくとも一つの連通口の周縁の膜長を相違させることによって、 構成す ることができる。 すなわち、 エアバッグのガス供給路部における少なく とも一つの連通口の周縁に関して、 膨張用ガスの流入時、 膨張用ガスを 、 連通口を経て、 車外側の斜め下方向に向けて縦膨張部内へ流入させる ように、 膨張用ガスを案内可能に、 車外側壁部と車内側壁部との実質的 な膜長を、 相違させる。

このような構成では、 エアバッグのガス供給路部における少なくとも 一つの連通口の周縁において、 単に、 車外側壁部と車内側壁部との実質 的な膜長を、 相違させるだけで、 エアバッグの窓に沿う展開膨張を、 確 保できる。 そして、 車外側壁部と車内側壁部との実質的な膜長を相違さ せる構成としては、 例えば、 車内側壁部にタックを設けるように、 エア バッグに、 可撓性を有したベル卜を取り付ける等によって、 構成できて 、 エアバッグ自体で構成することができる。 このような構成では、 従来 のようにビラ一部に配設する部材が不要になることから、 エアバッグ装 置をコンパク トにすることができる。 また、 既述のベルト等とともにェ ァバッグを折り畳み、 エアバッグを窓周縁の上縁側に収納させれば、 窓 に沿って展開膨張可能なエアバッグを、 車両に搭載することができる。 そのため、 このような構成では、 車両への搭載作業が手間取らない。 なお、 エアバッグのガス供給路部における少なくとも一つの連通口の 周縁において、 単に、 車外側壁部と車内側壁部との実質的な膜長を、 相 違させる膜長調整手段としては、 既述したタック形成用のベル卜の他に 、 エアバッグの折り畳みに支障がなく、 エアバッグとともに車両に搭載 できれば、 当て布から構成しても良い。 このような当て布は、 例えば、 可撓性を有したガス漏れ防止用の可撓性を有した補強布等から構成する 。 そして、 補強布等からなる当て布は、 車内側壁部の外周面や内周面側 に、 接着させる。 このような構成では、 エアバッグの膨張時に、 車外側 壁部の伸びに比べて、 車内側壁部における当て布を接着させた部位の伸 びが、 少なくなる。 また、 膜長調整手段としては、 車内側壁部と車外側 壁部との織り密度を変更することとしてもよい。 例えば、 車内側壁部と 車外側壁部とを構成する織布の経糸と緯糸との打ち込み本数を変えて、 車内側壁部における経糸と緯糸との本数を、 車外側壁部の経糸と緯糸と の本数に比べて、 多くし、 車内側壁部を車外側壁部よリ密に織る。 この 場合には、 エアバッグの展開膨張時、 車外側壁部の伸びに比べて、 車内 側壁部の伸びが少なくなる。

そしてまた、 ガス流れ規制手段は、 可撓性を有したベル卜から構成し ても良い。 このベル卜は、 少なくとも一つの縦膨張部付近とエアバッグ の収納部位付近の車体とに連結させて、 膨張時の縦膨張部を窓側に押し 付け可能に、 エアバッグの車外側に配設させる。

このような構成では、 少なくとも一つの縦膨張部付近とエアバッグの 収納部位付近の車体とに連結される可撓性を有したベル卜を、 エアバッ グの車外側に配設するだけで、 エアバッグの窓に沿う展開膨張を確保で きる。 そして、 このような構成では、 従来のようにビラ一部に配設する 部材が不要になることから、 ェアバッグ装置をコンパク卜にすることが できる。 また、 このようなベル卜は、 可撓性を有して、 エアバッグの収 納部位付近の車体とエアバッグとに連結されるものである。 そのため、 エアバッグに連結させたベル卜とともにエアバッグを折り畳み、 ついで 、 ベル卜を車体に連結させるとともに、 エアバッグを窓の上縁側に収納 させれば、 窓に沿って展開膨張可能なエアバッグを、 車両に容易に搭載 することができる。 その結果、 このようなエアバッグ装置では、 車両へ の搭載作業が容易となる。

さらに、 エアバッグのガス流入部における展開膨張完了時のガス供給 路部の上方に、 ガス流れ規制手段を構成する補助膨張部を、 設けてもよ い。 この補助膨張部は、 エアバッグの収納部位付近の車体側のパネルと 、 エアバッグの収納部位付近の車内側を開き可能に覆うエアバッグカバ 一と、 の間で膨張する。

このような補助膨張部を備えたエアバッグでは、 膨張初期に、 ガス供 給路部とともに補助膨張部が膨張すれば、 ガス供給路部や補助膨張部が エアバッグカバ一に押されて、 補助膨張部が、 車体側のパネルに当接支 持される態様となる。 そして、 車体側のパネルは、 下方に向くに従って 、 車外側に変位するように、 傾斜している。 そのため、 補助膨張部は、 車体側のパネルに支持され、 下方側を車外側に向ける状態となって、 ガ ス供給路部から連通口を経て縦膨張部側に流れる膨張用ガスを、 下向き の車外側に流すように、 縦膨張部に流入させることができる。 その結果 、 縦膨張部が、 窓側に押し付けられるように膨張する。 そして、 このよ うな構成では、 単に、 エアバッグのガス流入部に補助膨張部を設けるだ けでよいことから、 従来のようにビラ一部に配設する部材が不要になつ て、 エアバッグ装置をコンパクトに構成でき、 かつ、 車両への搭載作業 性を良好にすることができる。

補助膨張部は、 所定数の縦膨張部の上方に、 それぞれ、 配置させるこ とが望ましい。 このような構成では、 所定の縦膨張部の上方に、 それぞ れ、 補助膨張部が配設されている。 そのため、 それらの縦膨張部の全て が、 膨張時に、 窓に沿って展開膨張して、 エアバッグ全体の窓に沿う展 開膨張が、 安定する。

この場合、 補助膨張部と、 補助膨張部の下方側で開口する連通口と、 の前後方向の開口幅は、 相互に、 略等しくすることが望ましい。 このよ うな構成では、 膨張初期時、 補助膨張部と縦膨張部の上部付近とを、 剛 性を有するような上下方向の棒状に、 膨らませることができる。 そのた め、 一層、 縦膨張部の窓に沿う展開膨張を、 安定させることができる。 また、 補助膨張部を設ける場合、 エアバッグは、 膨張完了時の補助膨 張部の上端より下方側でかつ縦膨張部の上方側に、 車体側のパネルに取 リ付けられる取付部を、 設けることが望ましい。 このような構成では、 補助膨張部が、 膨張して車体側のパネルに支持される際、 取付部を支点 として、 てこのように、 補助膨張部の下方に位置する膨張途中の縦膨張 部側を窓側に押圧できる。 すなわち、 このような構成では、 エアバッグ カバーにおけるガス供給路部や補助膨張部を押圧する状態の有無と無関 係に、 縦膨張部の窓に沿う展開膨張を、 安定させることができる。

さらに、 補助膨張部を設ける場合、 エアバッグに、 膨張完了時にガス 供給路部の下方で膨張し、 上端をガス供給路部に連通させていない副膨 張部を設ける。 そして、 エアバッグの副膨張部の前後両側に、 補助膨張 部を上方に配置させた縦膨張部を配置させて、 さらに、 副膨張部におけ る膨張用ガスを流入させる流入口を、 前後両側の少なくとも一方の縦膨 張部の下部側と連通させて、 配設する。 このような構成では、 副膨張部 が、 膨張用ガスを流入させる前の厚くならない状態で、 左右両側の縦膨 張部によって、 下方への展開を完了させ、 その後、 流入口から膨張用ガ スを流入させて膨張することができる。 そのため、 副膨張部を、 乗員側 と窓側との間が狭い、 例えば、 ビラ一部の車内側を覆うように配設させ ても、 エアバッグの副膨張部が、 ビラ一部の車内側を円滑に覆うことが できる。

そしてさらに、 エアバッグのガス流入部に、 ガス流れ規制手段を構成 する連結膨張部を設けてもよい。 この連結膨張部は、 膨張完了時のガス 供給路部と縦膨張部との間に上下方向に延びるように配設されて、 エア バッグの収納部位付近の車体側のパネルと、 ェアバッグの収納部位付近 の車内側を開き可能に覆うエアバッグカバーと、 の間で膨張する。

このようなエアバッグでは、 既述の補助膨張部の機能を、 ガス供給路 部の下方の連結膨張部が行なう。 すなわち、 エアバッグの膨張初期に、 ガス供給路部とともに連結膨張部が膨張すれば、 ガス供給路部や連結膨 張部がエアバッグカバーに押されて、 連結膨張部が、 車体側のパネルに 当接支持される態様となる。 そして、 車体側のパネルは、 下方に向くに 従って、 車外側に変位するように、 傾斜している。 そのため、 連結膨張 部は、 車体側のパネルに支持されて、 下方側を車外側に向ける状態とな つて、 ガス供給路部から連通口を経て縦膨張部側に流れる膨張用ガスを 、 下向きの車外側に流すように、 縦膨張部に流入させることとなり、 そ の結果、 縦膨張部が、 窓側に押し付けられるように膨張する。 そして、 このような構成では、 単に、 エアバッグのガス流入部に連結膨張部を設 けるだけでよいことから、 従来のようにビラ一部に配設する部材が不要 になって、 エアバッグ装置をコンパク トに構成でき、 かつ、 車両への搭 載作業性を良好にすることができる。

そしてさらに、 ガス流れ規制手段を、 保持材によって構成してもよい 。 この保持材は、 エアバッグの収納部位付近に設けられて、 展開膨張時 の少なくとも一つの縦膨張部の連通口の周縁を保持して、 固定する。

このようなエアバッグ装置では、 保持材が、 連通口周縁を保持して、 縦膨張部に流入する膨張用ガスの流入方向を下向きの車外側方向に、 確 実に規制でき、 そして、 その縦膨張部を簡単に窓に沿って展開膨張させ ることができる。 この保持材は、 収納された縦膨張部の連通口の近傍に 配設させればよく、 従来のようにビラ一部に上下方向に長い所定の部材 を配設するわけではない。 そのため、 このようなエアバッグ装置では、 コンパク 卜に構成できて、 車両への搭載作業性を良好にすることが可能 となる。

そしてさらに、 ガス流れ規制手段を、 エアバッグの収納部位付近の車 内側を開き可能に覆うエアバッグカバーの一部、 から構成してもよい。 このエアバッグカバーの一部は、 少なくとも一つの縦膨張部を車外側に 押圧しつつ展開膨張させるように、 他の部位に比べて、 車内側への開き を抑えられて、 構成される。

このようなエアバッグ装置では、 エアバッグの膨張時、 エアバッグ力 バーの所定の一部が、 他の部位に比べて、 縦膨張部を車外側に押圧する 。 そのため、 その縦膨張部の連通口の下向き方向が車外側に向き、 その 縦膨張部が窓に沿って展開膨張する。 そして、 このような構成では、 単 に、 エアバッグ自体の構成を変更することなく、 エアバッグカバーの一 部の剛性を高める等によって、 容易に構成できる。 すなわち、 従来のよ うなビラ一部に配設する部材が不要になって、 エアバッグ装置をコンパ ク卜に構成でき、 かつ、 従来からあるエアバッグカバーを変更するだけ で、 車両への搭載部品点数の増加を抑えることができる。 その結果、 こ のエアバッグ装置でも、 車両への搭載作業性を良好にすることができる 。 勿論、 このように構成しても、 エアバッグカバーの全体の剛性を高め る訳ではないことから、 エアバッグ全体の展開を遅らせることを、 極力 、 防止することができる。 図面の簡単な説明

図 1 は、 本発明の第 1 実施形態の頭部保護エアバッグ装置の使用態様 を示す車内側から見た概略正面図である。

図 2は、 第 1 実施形態で使用するエアバッグを平らに展開させた状態 の正面図である。

図 3は、 第 1 実施形態で使用するエアバッグを平らに展開させた状態 の部分拡大正面図である。

図 4は、 図 3の I V— I V 部位でのエアバッグにおける膨張時の概略拡 大断面図であり、 Aが、 ベル卜による規制が無い状態での膨張時の状態 を示し、 Bが、 ベル卜による規制がある状態での膨張時の状態を示す。 図 5は、 図 3の V— V 部位でのエアバッグにおける膨張時の概略拡大 断面図であり、 Aが、 ベル卜による規制が無い状態での膨張時の状態を 示し、 Bが、 ベル卜による規制がある状態での膨張時の状態を示す。 図 6は、 図 3の V I— V I 部位でのエアバッグにおける膨張時の概略拡 大断面図である。

図 7は、 第 1 実施形態のエアバッグの膨張時を説明する部分拡大縦断 面図であり、 図 3の V I I—V I I部位に対応する。

図 8は、 第〗 実施形態のエアバッグの膨張時を示す部分拡大横断面図 であり、 図 7の Bの V I I I—V I I I部位に対応する。 図 9は、 第 1 実施形態のエアバッグの膨張時を示す部分拡大縦断面図 であり、 図 3の — I X部位に対応する。

図 1 0は、 第 1 実施形態のエアバッグの膨張完了時を示す拡大断面図 であり、 図 9の後の状態を示す。

図 1 1 は、 第〗 実施形態のエアバッグの膨張時を説明する部分拡大縦 断面図であり、 図 3の X I—X I部位に対応する。

図 1 2は、 第 1 実施形態のエアバッグの膨張完了時を示す拡大断面図 であり、 図 1 1 の後の状態を示す。

図 1 3は、 第 1 実施形態の変形例のエアバッグを平らに展開させた状 態の正面図である。

図 1 4は、 図 1 3の X I V— X I V 部位でのエアバッグにおける膨張時の 概略拡大断面図であり、 Aが、 ベル卜による規制が無い状態での膨張時 の状態を示し、 Bが、 ベル卜による規制がある状態での膨張時の状態を 示す。

図 1 5は、 図 1 3の XV— XV 部位でのエアバッグにおける膨張時の概 略拡大断面図であり、 Aが、 ベル卜による規制が無い状態での膨張時の 状態を示し、 Bが、 ベル卜による規制がある状態での膨張時の状態を示 す。

図 1 6は、 図 1 3に示したエアバッグの収納状態を示す部分拡大縦断 面図であり、 図 1 3の XV I— XV I部位に対応する。

図 1 7は、 図 1 6に示したエアバッグの部位の膨張時を説明する部分 拡大縦断面図である。

図 1 8は、 図 1 3に示したエアバッグの収納状態を示す部分拡大縦断 面図であり、 図 1 3の XV I I I—XV I I I部位に対応する。

図 1 9は、 図 1 8に示したエアバッグの部位の膨張時を説明する部分 拡大縦断面図である。 図 2 0は、 第 2実施形態の頭部保護エアバッグ装置に使用するェアバ ッグを平らに展開させた状態の正面図である。

図 2 1 は、 第 2実施形態のエアバッグの収納状態を示す部分拡大縦断 面図であり、 図 2 0の XX I— XX I部位に対応する。

図 2 2は、 図 2 1 に示したエアバッグの部位の膨張時を説明する部分 拡大縦断面図である。

図 2 3は、 図 2 2に示したエアバッグの部位の膨張完了時を示す部分 拡大縦断面図である。

図 2 4は、 第 3実施形態の頭部保護エアバッグ装置に使用するェアバ ッグを平らに展開させた状態の正面図である。

図 2 5は、 第 3実施形態のエアバッグの収納状態を示す部分拡大縦断 面図であり、 図 2 4の XXV— XXV部位に対応する。

図 2 6は、 図 2 5に示したエアバッグの部位の膨張時を説明する部分 拡大縦断面図である。

図 2 7は、 図 2 6に示したエアバッグの部位の膨張完了時を示す部分 拡大縦断面図である。

図 2 8は、 第 4実施形態の頭部保護エアバッグ装置に使用するェアバ ッグを平らに展開させた状態の正面図である。

図 2 9は、 第 4実施形態のエアバッグの収納状態を示す部分拡大縦断 面図であり、 図 2 8の XX I X— XX 部位に対応する。

図 3 0は、 図 2 9に示したエアバッグの部位の膨張時を説明する部分 拡大縦断面國である。

図 3 1 は、 図 3 0に示したエアバッグの部位の膨張完了時を示す部分 拡大縦断面図である。

図 3 2は、 第 5実施形態の頭部保護エアバッグ装置に使用するェアバ ッグを平らに展開させた状態の正面図である。 図 3 3は、 第 5実施形態のガス流れ規制手段を構成する保持材とエア バッグとの部分斜視図である。

図 3 4は、 第 5実施形態のエアバッグの収納状態を示す部分拡大縦断 面図であり、 図 3 2の XXX I V— XXX I V部位に対応する。

図 3 5は、 図 3 4に示したエアバッグの部位の膨張時を説明する部分 拡大縦断面図である。

図 3 6は、 図 3 5に示したエアバッグの部位の膨張完了時を示す部分 拡大縦断面図である。

図 3 7は、 第 5実施形態のエアバッグの収納状態を示す部分拡大縦断 面図であり、 図 3 2の XXV I I—XXV I I部位に対応する。

図 3 8は、 図 3 7に示したエアバッグの部位の膨張時を説明する部分 拡大縦断面図である。

図 3 9は、 図 3 8に示したエアバッグの部位の膨張完了時を示す部分 拡大縦断面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。

第 1 実施形態の頭部保護エアバッグ装置 M 1 は、 図 1 · 2に示すよう に、 エアバッグ 1 2と、 インフレ一ター 3 9と、 取付ブラケッ卜 3 7 · 4 0と、 エアバッグカバー 8と、 ガス流れ規制手段 5 0としての膜長調 整材 3 〗及び吊リベルト 3 3と、 を備えて構成されている。 そして、 ェ ァバッグ 1 2は、 車両 Vの車内側における窓 W ( W 1 · W 2 ) の上縁側 において、 フロン卜ビラ一部 F Pの下縁側から、 ルーフサイドレール部 R Rの下縁側を経て、 リャピラー部 R Pの上方側までの範囲に、 折り畳 まれて収納されている。 なお、 各窓 W 1 ' W 2は、 上端側のルーフサイ ドレール部 R R側から、 下方に向かうにしたがって、 車外側 0に突出す るように、 形成されている （図 1 0 · 1 2参照）。

インフレ一ター 3 9は、 図 1 に示すように、 略円柱状のシリンダタイ プとして、 エアバッグ 1 2の後述する接続口部 2 2が、 外装され、 クラ ンプ 4 2を利用して、 エアバッグ 1 2と連結されている。 そして、 イン フレーター 3 9は、 取付ブラケッ 卜 4 0を利用して、 センタービラ一部 C Pの上方付近におけるルーフサイドレール部 R Rのィンナパネル 2に 、 ルーフヘッ ドライニング 5の下縁 5 aに覆われて、 取付固定されてい る。 なお、 インナパネル 2は、 車両 Vのボディ （車体） 1側の部材であ る。 また、 取付ブラケッ 卜 4 0は、 板金製として、 インフレ一ター 3 9 を保持し、 取付ポル卜 4 1 を利用して、 インナパネル 2に固定されてい る。

各取付ブラケッ卜 3 7は、 二枚の板金製のプレー卜から構成され （図 7参照）、 エアバッグ 1 2の後述する各取付部 2 5を挟むように、 各取 付部 2 5に取り付けられ、 取付ボル卜 3 8によって、 各取付部 2 5をィ ンナパネル 2に取付固定している。 なお、 各取付ボル卜 3 8は、 ナツ卜 2 bを設けてィンナパネル 2に形成された取付孔 2 aに、 締結される。 エアバッグカバー 8は、 フロン卜ビラ一部 F Pに配置されるピラーガ 一二ッシュ 4とルーフサイ ドレール部 R Rに配置されるルーフへッ ドラ イニング 5とのそれぞれの下縁 4 a ■ 5 a側から構成されている。 なお 、 フロン卜ピラーガー二ッシュ 4とルーフヘッドライニング 5とは、 合 成樹脂製とし、 フロン卜ビラ一部 F Pとルーフサイ ドレール部 R Rとに おいて、 ボディ 1 のインナパネル 2における車内側に、 取付固定されて いる。 また、 ルーフヘッドライニング 5は、 フロントビラ一部 F Pの上 方付近から、 センタービラ一部 C Pの上方を経て、 リャピラー部 R の 上方付近まで、 配設されている。

エアバッグ 1 2は、 ポリアミ ド糸等を使用した袋織りにより製造され て、 図 ¹! 〜 6に示すように、 インフレ一夕一 3 9からの膨張用ガス Gを 流入させて、 折り畳み状態から展開して、 窓 W ( W 1 ■ W 2 ) やセンタ —ビラ一部 C P - リャピラー部 R Pのピラーガー二ッシュ 7 · 6の車内 側を覆うように、 展開膨張する。 このエアバッグ 1 2は、 膨張用ガス G の流入時に車内側壁部 1 3 aと車外側壁部 1 3 bとを離すように膨らむ ガス流入部 1 3と、 車内側壁部 1 3 aと車外側壁部 1 3 bとを結合させ るように形成されて、 膨張用ガス Gを流入させない非流入部 2 3と、 を 備えて構成されている。

ガス流入部 1 3は、 実施形態の場合、 ガス供給路部 1 4、 前席用流入 部 1 5、 後席用流入部 1 6、 及び、 連通流入部 2 1 、 から構成されてい る。 ガス供給路部 1 4は、 エアバッグ 1 2の上縁 1 2 a側で車両 Vの前 後方向に沿って、 直線状に配設されている。 ガス供給路部 1 4の前後方 向の略中間部位には、 インフレ一ター 3 9からの膨張用ガス Gをガス流 入部 1 3内に流入可能に、 接続口部 2 2が、 上方に延びるように形成さ れている。 ガス供給路部 1 4では、 接続口部 2 2から膨張用ガス Gが流 入すると、 膨張用ガス Gは、 車両 Vの前後方向両側に向かうように、 流 れることとなる。

前席用流入部 1 5は、 ガス供給路部 1 4の前部側の下方に配置され、 エアバッグ 1 2の展開膨張時、 車両 Vの前席の側方に配置されて、 前席 側方の窓 W 1 を覆うように膨張する。 後席用流入部 1 6は、 ガス供給路 部 1 4の後部側の下方に配置され、 エアバッグ 1 2の展開膨張時、 車両 Vの後席の側方に配置されて、 後席側方の窓 W 2を覆う。 連通流入部 2 1 は、 前席用流入部 1 5の後端下部と後席用流入部 1 6の前端下部とを 連通するように、 後述する板状部 2 8 (長方形板状部 2 8 c ) の下方側 におけるエアバッグ 1 2の下縁 1 2 b側で、 下縁 1 2 bに沿って前後方 向に配置されている。 前席用 ·後席用流入部 1 5 · 1 6は、 それぞれ、 後述する区画部 2 6 で区画されており、 そして、 上下方向に棒状に延びるように膨張して、 車両の前後方向に並設される複数の縦膨張部 1 7から、 構成されている 。 各縦膨張部 1 7 ( 1 7 A - 1 7 B - 1 7 C - 1 7 D - 1 7 E - 1 7 F ■ 1 7 G · 1 7 H) の上端には、 ガス供給路部 1 4と連通する連通口 1 8 ( 1 8 A - 1 8 B - 1 8 C - 1 8 D - 1 8 E - 1 8 F - 1 8 G - 1 8 H) が開口されている。 そして、 前席用流入部 1 5には、 五つの縦縦膨 張部 1 7 A ' 1 7 B ' 1 7 C ' 1 7 D ' 1 7 Eが並設され、 後席用流入 部 1 6には、 三つの縦膨張部 1 7 F ■ 1 7 G ■ 1 7 Hが並設されている 非流入部 2 3は、 周縁部 2 4、 取付部 2 5、 区画部 2 6、 及び、 板状 部 2 8、 から構成されている。 周縁部 2 4は、 ガス流入部 1 3の周囲を 囲むように、 形成されている。

取付部 2 5は、 エアバッグ 1 2の上縁 1 2 a側における周縁部 2 4や 板状部 2 8 (三角板状部 2 8 a ■ 2 8 b) から上方へ突出するように、 複数 （実施形態では六個） 配置されて、 それぞれ、 インナパネル 2に取 リ付けるための取付ブラケッ ト 3 7が固着されている （図 7参照）。 各 取付部 2 5には、 取付ボル卜 3 8を挿通させる取付孔 2 5 aが、 開口さ れている。

板状部 2 8は、 エアバッグ〗 2の前端側と後端側とに配置される三角 板状部 2 8 a · 2 8 bと、 前後の前席用流入部 1 5と後席用流入部 1 6 との間におけるガス供給路部 1 4と連通流入部 2 1 との間に配設される 長方形板状部 2 8 cと、 から構成されている。 板状部 2 8は、 エアバッ グ 1 2の全体形状を確保するためと、 ガス流入部 1 3の容積を小さく し て、 膨張完了までの時間を短くするために、 設定されている。 なお、 前 方側の三角板状部 2 8 aは、 周縁部 2 4の前縁側から前方に突出するよ うに配設され、 後方側の三角板状部 2 8 bは、 周縁部 2 4の後縁側から 後方に突出するように配設されている。 また、 実施形態の場合、 三角板 状部 2 8 aは、 縫合されて、 前席用流入部 1 5の前端に結合されている 図 2 · 3に示すように、 区画部 2 6は、 それぞれ、 各前席用 ·後席用 流入部 1 5 ■ 1 6の領域内に配置されて、 車内側から見て略 T字形状と して、 横棒部 2 6 aと、 横棒部 2 6 aの中央から下方に延びる縦棒部 2 6 bと、 を備えて構成されている。 これらの区画部 2 6 ( 2 6 A ■ 2 6 B - 2 6 C . 2 6 D . 2 6 E . 2 6 F) は、 エアバッグ Ί 2の厚さを規 制して、 エアバッグ 2を板状に膨張させるように、 配設されている。 なお、 区画部 2 6で区画された各縦膨張部 1 7は、 膨張時に、 エアバッ グ 1 2の前後方向の長さを短くして、 膨張完了時のエアバッグ 1 2の下 縁 1 2 b側に、 前後方向のテンシヨンを生じさせる。

そして、 前方側の三つの区画部 2 6 A ' 2 6 B ' 2 6 Cと、 後端側の 二つの区画部 2 6 E · 2 6 Fとは、 エアバッグ 1 2の下緣 1 2 b側の周 縁部 2 4から上方に延びるように、 配設され、 長方形板状部 2 8 cの前 方側の区画部 2 6 Dは、 周縁部 2 4から離れて、 配設されている。 また 、 区画部 2 6 B · 2 6 Cの縦棒部 2 6 bの上端付近には、 上下方向に延 びてエアバッグ 1 2の車外側 0と車内側 I とを貫通するスリッ卜 2 7が 、 形成されている。

膜長調整材 3 1 は、 ガス供給路部 1 4における車外側壁部 1 3 bと車 内側壁部 1 3 aとの実質的な膜長を、 相違させるために配設させるもの であり、 図 2 · 3に示すように、 実施形態の場合、 エアバッグ〗 2の車 内側 I の三箇所に、 配設されている。 そして、 前端側に配置される膜長 調整材 3 1 Aは、 上端 3 1 aを、 縦膨張部 1 7 Aの上方における取付部 2 5 ( 2 5 B) の車内側 I に対し、 取付ブラケッ 卜 3 7に共締めされて 連結させ、 また、 上端 3 1 aから斜め後下方向に延ばした下端 3 1 cを 、 最前列の区画部 2 6 Aの横棒部 2 6 aにおける車内側 I に、 縫合させ て、 連結させている。 後端側に配置される膜長調整材 3 1 Cは、 上端 3 1 aを、 縦膨張部〗 7 Dの上方における取付部 2 5 ( 2 5 C ) の車内側 I に対し、 取付ブラケッ ト 3 7に共締めされて連結させ、 また、 上端 3 1 aから斜め前下方向に延ばした下端 3 1 cを、 区画部 2 6 Cの横棒部 2 6 aにおける車内側 I に、 縫合させて、 連結させている。 これらの膜 長調整材 3 1 A ■ 3 1 Cの上端 3 1 aには、 取付ボル卜 3 8を挿通させ る取付孔 3 1 bが形成されている。 前後方向の中間位置に配置される膜 長調整材 3 1 Bは、 上端 3 1 aを、 区画部 2 6 Bの上方における周縁部 2 4の車内側 I に、 縫合させて連結させ、 また、 下端 3 1 cを、 区画部 2 6 Bの横棒部 2 6 aにおける車内側 I に、 縫合させて連結させている 。 これらの膜長調整材 3 1 ( 3 1 A · 3 1 B · 3 1 C ) は、 ポリエステ ル糸ゃポリアミ ド糸等からなる可撓性を有した織布から形成されている ₀

そして、 各膜長調整材 3 1 は、 ガス供給路部 1 4における各縦膨張部 1 7 A · 1 7 B · 1 7 Cの連通口 1 8 A · 1 8 B · 1 8 Cの周縁におい て、 膨張用ガス Gの流入時、 膨張用ガス Gを、 各連通口 1 8 A · 1 8 B • 1 8 Cを経て、 車外側 0の斜め下方向に向けて各縦膨張部 1 7 Α · 1 7 Β · 1 7 C内へ流入させるように、 案内する。 そして、 各膜長調整材 3 1 は、 車内側壁部 1 3 aの実質的な膜長を、 車外側壁部 1 3 より、 短くするように設定して、 膨張用ガス Gを所定方向に案内する。 実施形 態の場合、 各ベル卜 3 1 は、 エアバッグ 1 2を平らに展開させたガス供 給路部 1 4における周縁部 2 4と区画部 2 6の横棒部 2 6 aとの離隔距 離より短く、 さらに、 ガス供給路部 1 4の車内側壁部 1 3 aにおける上 下方向の実質的な膜長 Lが、 筒状のガス供給路部 1 4がベル卜 3 1 を配 設させない状態で膨らんだ際の内径 D 0より、 若干小さくなるように、 設定されている （図 4の A · B参照）。 そして、 これらの膜長調整材 3 1 を設けることにより、 ガス供給路部 1 4における各縦膨張部 1 7 A ■ 1 7 B · 1 7 Cの連通口 1 8 A · 1 8 B · 1 8 Cの周縁には、 エアバッ グ 1 2の展開膨張時、 車内側壁部 1 3 aを車外側 0に隆起させたガイ ド 部 1 9が、 形成されることとなる （図 8 · 9参照）。 各ガイ ド部 1 9は 、 膨張用ガス Gを斜め下方向の車外側 Oに向けて各縦膨張部 1 7 A · 1 7 B · 1 7 C内へ流入させるように、 案内する。 実施形態の場合、 各ガ イ ド部 1 9は、 ガス供給路部 1 4において、 連通口 1 8 A · 1 8 B · 1 8 Cの周縁における膨張用ガス Gの上流側において、 車内側壁部 1 3 a を、 隣接する連通口 1 8 B · 1 8 C · 1 8 Dの中央部位付近の上方にお ける一般部 1 4 aから （膜長調整材 3 1 の配設部位から離れたガス供給 路部 1 4の一般部 1 4 aから）、 なだらかに車外側 0に隆起させるよう に、 形成されている。

また、 各膜長調整材 3 1 の幅寸法は、 各区画部 2 6の横棒部 2 6 aの 前後方向の幅寸法より、 短く、 かつ、 各取付部 2 5の前後方向の幅寸法 と略等しく、 設定されている。

吊リベルト 3 3は、 図 3 · 5に示すように、 円筒状の輪部 3 3 aと、 輪部 3 3 aの車外側 0の部位 3 3 bに下端 3 3 f を結合させて上方に延 びる連結部 3 3 cと、 を備えて構成されて、 膜長調整材 3 1 と同様に、 ポリエステル糸やポリアミド糸等からなる可撓性を有した織布から形成 されている。 輪部 3 3 aは、 区画部 2 6 B · 2 6 Cの各スリッ 卜 2 7を 挿通して、 膨張完了時の縦膨張部 1 7 Cにおける上部 1 7 aの外周面に 当接して、 上部 1 7 aを包むように、 配設される。 連結部 3 3 cは、 上 端 3 3 dに、 取付ポル卜 3 8を挿通可能な取付孔 3 3 eが形成され、 取 付ブラケッ 卜 3 7を取り付けられて、 取付部 2 5と同様に、 取付ボル卜 3 8により、 エアバッグ 1 2の収納部位 1 1 におけるインナパネル 2に 取付固定されている （図 1 1 参照）。

連結部 3 3 cは、 エアバッグ 1 2を平らに展開させたガス供給路部 1 4における周縁部 2 4とスリツ卜 2 7の上端 2 7 aとの離隔距離より短 く形成されている。 連結部 3 3 cは、 エアバッグ 1 2の展開膨張時、 縦 膨張部 1 7 Cの上部 1 7 a側における車内側部位 1 7 cを下げ、 かつ、 上部 1 7 a側の車外側部位 1 7 bを収納部位 1 1側に吊り上げる。 そし て、 連結部 3 3 cは、 エアバッグ 1 2の膨張完了時、 上部 1 7 a側を中 心として下部 1 7 d側を車外側 0に回転させるように、 縦膨張部 1 7 C を窓 W 1 側に押し付け可能に、 設定されている （図 1 2参照）。 実施形 態の場合には、 連結部 3 3 cは、 長さを、 筒状のガス供給路部 1 4が、 膜長調整材 3 1 を配設させない状態で膨らんだ際の周縁部 2 4から上端 2 7 aまでの離隔距離より、 若干小さくなるように、 設定されている。 つぎに、 エアバッグ装置 M 1 の車両 Vへの搭載について説明する。 ま ず、 各膜長調整材 3 1 をエアバッグ 1 2に縫合する。 また、 エアバッグ 1 2のスリツ 卜 2 7 · 2 7に、 輪部 3 3 aを形成する素材を挿通させ、 さらに、 挿通させた端部相互を連結させて、 輪部 3 3 aを形成するとと もに、 輪部 3 3 aに連結部 3 3 cを連結させて、 エアバッグ 1 2に吊り ベルト 3 3を配設させておく。 ついで、 平らに展開したエアバッグ 1 2 を、 膜長調整材 3 1 や吊リベルト 3 3とともに、 順次、 山折りと谷折り との折目 C (図 2の二点鎖線 · 図 7 ■ 1 1参照） をいれて、 エアバッグ 1 2の下縁 1 2 b側を上縁 1 2 a側に接近させるように、 蛇腹折りする そして、 折り畳んだ後には、 折り崩れ防止用の破断可能な図示しない テープにより、 エアバッグ 1 2の所定箇所をくるむとともに、 インフレ 一ター 3 9 ■取付ブラケッ 卜 3 7 ■ 4 0を取り付けて、 エアバッグ組付 体を形成する。

その後、 各取付ブラケッ卜 3 7 · 4 0をボディ 1側のインナパネル 2 の所定位置に配置させ、 各取付孔 2 5 a · 3 1 b · 3 3 eを挿通させて 、 ボル卜 3 8 · 4 1 をィンナパネル 2に締結して、 各取付ブラケッ 卜 3 7 ■ 4 0をインナパネル 2に固定し、 エアバッグ組付体をボディ 1 に取 リ付ける。 ついで、 インフレ一ター 3 9に、 所定のインフレ一夕一作動 用の制御装置から延びる図示しないリ一ド線を結線し、 フロン卜ピラー ガー二ッシュ 4やルーフへッドライニング 5をボディ 1 に取り付けて、 さらに、 リャピラーガー二ッシュ 6 ■ センターピラーガー二ッシュ 7を ボディ 1 に取り付ければ、 エアバッグ装置 M l が、 車両 Vに搭載される こととなる。

エアバッグ装置 M 1 の車両 Vへの搭載後、 インフレ一ター 3 9が作動 されれば、 インフレ一ター 3 9からの膨張用ガス Gが、 図 2 · 3の二点 鎖線に示すように、 接続口部 2 2からガス供給路部 1 4に流入し、 前後 方向両側に向かって、 ガス供給路部 1 4を流れ、 各連通口 1 8から、 各 縦膨張部 1 7 ( 1 7 A - 1 7 B - 1 7 C - 1 7 D - 1 7 E - 1 7 F - 1 7 G · 1 7 H) 内に供給され、 エアバッグ 1 2の各流入部 1 5 · 1 6が 、 折りを解消させつつ、 膨張し始める。 そして、 エアバッグ 2は、 く るんでおいた図示しないテープを破断させ、 さらに、 フロン卜ピラーガ 一二ッシュ 4やルーフへッドライニング 5の下縁 4 a · 5 a側のエアバ ッグカバー 8を押し開いて、 図 1 の二点鎖線に示すように、 下方へ突出 しつつ、 窓 W 1 - W 2 ' センタービラ一部 C P · リャピラー部 R Pの車 内側 I を覆うように、 大きく展開膨張することとなる。

この時、 ガス供給路部 1 4が膨張し始めると、 ガス供給路部 1 4にお ける連通口 1 8 A · 1 8 B ■ 1 8 Cの周縁には、 膜長調整材 3 1 A · 3 1 B ■ 3 1 Cによって、 車外側壁部 1 3 aと車内側壁部 1 3 bとの実質 的な膜長が、 相違されて、 それぞれ、 車内側壁部 1 3 aをガス供給路部 1 4の一般部 1 4 aから車外側 0に突出させたガイ ド部 1 9が、 形成さ れる （図 7の A · B · 図 8参照）。 そのため、 流入した膨張用ガス Gは 、 ガス供給路部 1 4を前進してきた後、 ガイ ド部 1 9に案内されて、 車 外側 Oへ向き、 ついで、 各ガイ ド部 1 9のガス Gの下流側で開口してい る各連通口 1 8 Α · 1 8 Β · 1 8 Cから、 縦膨張部 1 7 A ■ 1 7 B · 1 7 C内に流入することとなる （図 8 · 9参照）。 すなわち、 ガイ ド部 1 9が、 膨張用ガス Gを、 車外側 0の斜め下方向に向けて縦膨張部 1 7 A ■ 1 7 B · 1 7 C内へ流入させるように案内することから、 それらの縦 膨張部 1 7 A · 1 7 B · 1 7 Cが、 図 1 0の二点鎖線に示すように、 窓 W 1 に沿って下方へ展開して、 エアバッグ 1 2全体も、 窓 W 1 ' W 2に 沿って展開し、 ついで、 図 1 の二点鎖線や図 1 0の実線に示すように、 膨張を完了させることとなる。 なお、 連通口 1 8 B · 1 8 Cの上方付近 では、 膨張用ガス Gは、 一部が連通口 1 8 B · 1 8 Cを経て、 縦膨張部 1 7 B ■ 1 7 C内に流入し、 残部が、 ガス供給路部 1 4を前方側に流れ ることとなる。

以上のように、 この第 1 実施形態の頭部保護エアバッグ装置 M 1 では 、 エアバッグ Ί 2のガス供給路部 Ί 4における連通口 1 8 A ■ 1 8 B · 1 8 Cの周縁について、 単に、 車外側壁部 1 3 bと車内側壁部 1 3 aと の実質的な膜長を、 相違させるだけで、 エアバッグ 1 2の窓 W 1 - W 2 に沿う展開膨張を、 確保できる。 そして、 車外側壁部 1 3 bと車内側壁 部 1 3 aとの実質的な膜長を相違させる構成として、 実施形態では、 ガ ス供給路部 1 4の車内側壁部 1 3 aにタック 2 0を設けるように、 エア バッグ 1 2に、 ガス流れ規制手段 5 0としての可撓性を有した膜長調整 材 3 1 ( 3 1 A · 3 1 B · 3 1 C ) を取り付けている。 すなわち、 実施 形態では、 窓 W 1 · W 2に沿う展開膨張を確保できる手段 5 0をェアバ ッグ 1 2自体で構成することができて、 従来のようにビラ一部に配設す る部材が不要になることから、 エアバッグ装置 M 1 をコンパクトにする ことができる。 また、 既述の膜長調整材 3 1 とともにエアバッグ 1 2を 折り畳み、 エアバッグ 1 2を窓 W 1 · W 2周縁の上縁側に収納させれば 、 窓 W 1 ■ W 2に沿って展開膨張可能なエアバッグ 1 2を、 車両 Vに搭 載することができることから、 エアバッグ装置 M l では、 車両 Vへの搭 載作業が手間取らない。

したがって、 第 1 実施形態の頭部保護エアバッグ装置 M 1では、 エア バッグ 1 2の窓 W 1 · W 2に沿う展開膨張を確保できるとともに、 コン パク卜に構成できて、 車両 Vへの搭載作業性を良好にすることができる また、 実施形態のエアバッグ装置 M 1 では、 エアバッグ 1 2の展開膨 張時、 図 1 〗 の Α · Bに示すように、 エアバッグ〗 2の車外側 0に配置 される吊りベル卜 3 3によって、 縦膨張部 1 7 Cが、 上部 1 7 a側にお ける車内側部位 1 7 cを下げ、 かつ、 上部 1 7 a側の車外側部位 1 7 b を収納部位 1 1 側に吊り上げて、 上部 1 7 a側を中心として下部 1 7 d 側を車外側 Oに回転させるように、 窓 W 1側に押し付けられる。 その結 果、 縦膨張部 1 7 Cは、 下部 1 7 d側を含めて、 窓 W 1 に沿って展開し て （図 1 2参照）、 エアバッグ 1 2全体も、 窓 W 1 に沿って展開し、 つ いで、 膨張を完了させることとなる。

そして、 このような構成でも、 少なくとも一つの縦膨張部 1 7 Cと、 エアバッグ〗 2の収納部位 1 1付近のボディ 1 と、 に連結されるガス流 れ規制手段 5 0としての可撓性を有した吊リベルト 3 3、 を配設するだ けで、 エアバッグ〗 2の窓 W 1 に沿う展開膨張を確保できる。 そして、 、 従来のようにビラ一部に配設する部材が不要になることから、 ェアバ ッグ装置 M 1 をコンパク 卜にすることができる。 また、 この吊りベル卜 3 3は、 可撓性を有して、 エアバッグ 1 2の収納部位 1 1付近のボディ 1 とエアバッグ 1 2とに連結されるものである。 そのため、 エアバッグ 1 2に連結させた吊リベル卜 3 3とともにエアバッグ 1 2を折り畳み、 吊リベル卜 3 3をボディ 1 のィンナパネル 2に連結させて、 エアバッグ 1 2を窓 W 1 の上縁側に収納させれば、 窓 W 1 に沿って展開膨張可能な エアバッグ 1 2を、 車両 Vに容易に搭載することができて、 車両 Vへの 搭載作業が容易となる。

したがって、 このような構成でも、 頭部保護エアバッグ装置 M 1 は、 エアバッグ 1 2の窓 W 1 · W 2に沿う展開膨張を確保できるとともに、 コンパク トに構成できて、 車両 Vへの搭載作業性を良好にすることがで きる。

なお、 実施形態のエアバッグ 1 2では、 膜長調整材 3 1 と吊りベル卜 3 3とを設けたものを示したが、 どちらか一方の膜長調整材 3 1若しく は吊りベル卜 3 3を使用するだけでもよい。

また、 実施形態のエアバッグ 1 2では、 ガス供給路部 1 4における前 席用流入部 1 5の三つの区画部 2 6 A ■ 2 6 B ■ 2 6 Cの上方部位に、 それぞれ、 膜長調整材 3 1 A · 3 1 B · 3 1 Cを配設させた場合を示し た。 膜長調整材は、 区画部 2 6 C等のいずれか一つの上方に配設させて もよい。 また、 膜長調整材は、 ガス供給路部 1 4における後席用流入部 1 6の側に、 配設させてもよい。 但し、 膜長調整材は、 極力、 インフレ 一夕一 3 9に近いガス Gの上流側部位に配設させれば、 迅速に、 ェアバ ッグ 1 2を、 窓 W 1 ■ W 2に沿って展開膨張させることができる。

さらに、 実施形態のエアバッグ 1 2では、 吊りベル卜 3 3を一っ配設 させた場合を示したが、 他の縦膨張部 1 7に配設させてもよい。 例えば 、 後席用流入部 1 6の少なくとも一つの縦膨張部 1 7 Gにも、 ベル卜 3 3を配設させてもよい。 さらにまた、 実施形態のエアバッグ 1 2では、 吊リベルト 3 3が、 膨 張した縦膨張部 1 7の上部 1 7 a側の外周面を囲む輪部 3 3 aを備えて いる。 しかし、 膨張時の縦膨張部 1 7を、 窓 W 1 ， W 2側に押し付け可 能であれば、 上部 1 7 aに隣接する区画部 2 6の縦棒部 2 6 bの上部側 に、 連結部 3 3 cの下端側を、 直接、 連結させてもよい。

さらに、 膨張時の縦膨張部 1 7を、 窓 W l ' W 2側に押し付け可能で あれば、 吊リベルト 3 3の下端側を、 縦膨張部 1 7やガス供給路部 1 4 に連結させてもよい。 すなわち、 例えば、 図 1 3 ~ 1 9に示すエアバッ グ 1 2 Aのように、 ガス流れ規制手段 5 0としての吊リベル卜 3 3 Aの 下端 3 3 f 側を、 ガス供給路部 1 4の下部側や上下方向の中間付近の車 外側 1 4 bに、 連結させたり、 あるいは、 ガス流れ規制手段 5 0として の吊リベルト 3 3 Bの下端 3 3 f 側を、 縦膨張部 1 7の上下方向の中間 付近や上部付近の車外側 1 7 bに、 連結させてもよい。

このエアバッグ 1 2 Aでも、 展開膨張時、 図 1 6 · 1 7に示すように 、 エアバッグ 2 Aの車外側 Oに配置される吊リベルト 3 3 Aにより、 ガス供給路部 1 4における縦膨張部 1 7 Aの連通口 1 8 Aの周縁が、 車 内側部位 1 4 cを下げ、 車外側部位 1 4 bを上げるように傾斜して、 連 通口 1 8 Aから縦膨張部 1 7 A内に流入するガス Gが、 斜め下の車外側 Oの方向に向く。 また、 図 1 8 · 1 9に示すように、 エアバッグ 1 2 A の車外側 0に配置される吊りベル卜 3 3 Bにより、 縦膨張部 1 7じが、 上部 1 7 a側における車内側部位 1 7 cを下げ、 かつ、 上部 1 7 a側の 車外側部位 1 7 bを収納部位 1 1 側に吊り上げて、 上部 1 7 a側を中心 として下部 1 7 d側を車外側 0に回転させるように、 窓 W 1側に押し付 けられる。 その結果、 縦膨張部 1 7 A · 1 7 Cは、 下部 1 7 d側を含め て、 窓 W 1 に沿って展開して （回 1 7 · 1 9参照）、 エアバッグ 1 2 A 全体も、 窓 W 1 ' W 2に沿って展開し、 ついで、 膨張を完了させること となる。

また、 図 2 0〜 2 3に示す第 2実施形態の頭部保護エアバッグ装置 M 2のように構成してもよい。 このエアバッグ装置 M 2は、 エアバッグ 1 2 巳が、 エアバッグ 1 2と同様に、 ポリアミ ド糸等を使用した袋織りに より製造されて、 膨張用ガス Gの流入時に車内側壁部 1 3 aと車外側壁 部 1 3 bとを離すように膨らむガス流入部 1 3と、 車内側壁部 1 3 aと 車外側壁部 1 3 bとを結合させるように形成されて、 膨張用ガス Gを流 入させない非流入部 2 3と、 を備えて構成されている。 但し、 エアバッ グ 1 2 Bは、 エアバッグ 1 2と相違して、 膜長調整材 3 1 や吊リベルト 3 3を取り付けておらず、 ガス流入部 1 3に、 ガス流れ規制手段 5 0と しての補助膨張部 5 2を配設させて、 構成されている。

エアバッグ 1 2 Bの補助膨張部 5 2 ( 5 2 A - 5 2 C - 5 2 F - 5 2 H) は、 展開膨張完了時のガス供給路部 1 4の上方に、 エアバッグ 1 2 Bの収納部位 1 1付近のボディ （車体） 1 側のインナパネル 2 Aと、 ェ ァバッグ 1 2 Bの収納部位 1 1付近の車内側 I を開き可能に覆うエアバ ッグカバー 8としてのルーフへッドライニング 5の下縁 5 aと、 の間で 膨張するものである。 そして、 第 2実施形態の場合、 補助膨張部 5 2 ( 5 2 A ' 5 2 C ' 5 2 F ' 5 2 H) は、 縦膨張部 1 7 A ' 1 7 C ■ 1 7 F · 1 7 Hの上方に、 それぞれ、 配置されている。

さらに、 各補助膨張部 5 2と、 それらの補助膨張部 5 2の下方側で開 口する縦膨張部 1 7の連通口 1 8と、 の前後方向の開口幅 OWは、 相互 に、 略等しく設定されている。 そしてさらに、 実施形態の場合、 ェアバ ッグ 1 2 Bを平らに展開した際、 各補助膨張部 5 2とその下方の縦膨張 部 1 7との幅寸法 OWも、 相互に略等しく設定されている。

また、 各補助膨張部 5 2は、 ガス流入部 1 3における上縁 1 2 a側に 配置された各取付部 2 5よリ上方に突出するように、 配設されている。 すなわち、 実施形態の場合、 エアバッグ〗 2 Bは、 膨張完了時の補助膨 張部 5 2の上端 5 2 aより下方側でかつ縦膨張部 1 7の上方側に、 ポデ ィ 1 側のインナパネル 2 Aに取り付けられる取付部 2 5を備えて、 構成 されている。

さらに、 このエアバッグ 1 2 Bは、 エアバッグ 1 2の縦膨張部 1 7 B • 1 7 Gの部位に、 膨張完了時にガス供給路部 1 4の下方で上下方向に 膨張し、 上端 5 7 aをガス供給路部 1 4に連通させていない副膨張部 （ 副縦膨張部） 5 7 ( 5 7 B · 5 7 G) を配設させている。 これらの副縦 膨張部 5 7 B . 5 7 Gは、 それぞれ、 前後両側に、 補助膨張部 5 2を上 方に配置させた縦膨張部 1 7 ( 1 7 A ' 1 7 C ' 1 7 F ' 1 7 H) を配 置させている。 そして、 各副縦膨張部 5 7 B · 5 7 Gは、 膨張用ガスを 流入させる流入口 5 8を、 前後両側の少なくとも一方の縦膨張部 1 7の 下部側と連通させて、 配設されている。 実施形態では、 流入口 5 8は、 各副縦膨張部 5 7 B · 5 7 Gの前後両側に配設されている。

なお、 このエアバッグ 1 2 Bにおいて、 エアバッグ 1 2と同様な部位 は、 同一符号を付して、 説明を省略する。 また、 このエアバッグ 1 2 B は、 接続口部 2 2内に整流布 6 0を配設させている。 この整流布 6 0は 、 インフレ一ター 3 9 (図示せず) と接続されて、 インフレ一ター 3 9 からの膨張用ガス Gを、 ガス供給路部 1 4において、 前後両側に流すよ うに、 構成されている。

そして、 このエアバッグ 1 2 Bは、 エアバッグ 1 2と同様に、 折目 C を付けて蛇腹折りして折り畳まれた後、 インフレ一ター 3 9や取付ブラ ケッ 卜 3 7 · 4 0 (図示せず） を組み付けられて、 車両に搭載されるこ ととなる。

そして、 この第 2実施形態の頭部保護エアバッグ装置 M 2では、 囡示 しないインフレ一ター 3 9から膨張用ガスが吐出されれば、 エアバッグ 1 2 日が、 ガス流入部 1 3に膨張用ガス Gを流入させて、 膨張し、 エア バッグカバー 8を押し開いて、 展開膨張する。 その際、 エアバッグ 1 2 Bの膨張初期に、 ガス供給路部 1 4とともに補助膨張部 5 2が膨張すれ ぱ、 図 2 1 · 2 2に示すように、 ガス供給路部 1 4や補助膨張部 5 2が エアバッグカバー 8に押されて、 補助膨張部 5 2が、 ボディ 1 側のイン ナパネル 2 Aに当接支持される態様となる。 そして、 インナパネル 2 A は、 下方に向くに従って、 車外側 0に変位するように、 傾斜している。 そのため、 補助膨張部 5 2が、 インナパネル 2 Aに支持されて、 下方側 を車外側 Oに向ける状態となり、 ガス供給路部 1 4から連通口 1 8を経 て縦膨張部 1 7側に流れる膨張用ガス Gを、 下向きの車外側 0に流すよ うに、 縦膨張部 1 7に流入させる。 その結果、 図 2 3に示すように、 縦 膨張部 1 7が、 窓 W側に押し付けられるように膨張する。

そして、 このような構成では、 単に、 エアバッグ 1 2 Bのガス流入部 1 3に、 ガス流れ規制手段 5 0としての補助膨張部 5 2を設けるだけで よいことから、 従来のようにビラ一部に配設する部材が不要になり、 ェ ァバッグ装置 M 2をコンパク 卜に構成でき、 かつ、 車両への搭載作業性 を良好にすることができる。

特に、 第 2実施形態では、 補助膨張部 5 2は、 複数 （実施形態では四 つ） の縦膨張部 1 7 A ' 1 7 C ' 1 7 F ' 1 7 Hの上方に、 それぞれ、 配置されている。 そのため、 複数の補助膨張部 5 2の下方における各縦 膨張部 1 7 A ' 1 7 C ' 1 7 F ' l 7 Hの全てが、 膨張時に、 窓 Wに沿 つて展開膨張して、 エアバッグ 1 2 Bの全体の窓 Wに沿う展開膨張を、 安定させることができる。

さらに、 第 2実施形態の場合、 補助膨張部 5 2と各補助膨張部 5 2の 下方側で開口する連通口 1 8との前後方向の開口幅 OWが、 相互に、 略 等しい。 このような構成では、 膨張初期時、 各補助膨張部 5 2とそれら の下方の縦膨張部 1 7の上部 1 7 a付近とを、 剛性を有するような上下 方向の棒状に、 膨らませることができ、 一層、 縦膨張部 1 7の窓 Wに沿 う展開膨張を、 安定させることができる。

さらにまた、 第 2実施形態では、 エアバッグ〗 2 Bが、 膨張完了時の 各補助膨張部 5 2の上端 5 2 aょリ下方側でかつ縦膨張部 1 7の上方側 に、 インナパネル 2 Aに取り付けられる取付部 2 5を備えて、 構成され ている。 このような構成では、 補助膨張部 5 2が、 膨張してインナパネ ル 2 Aに支持される際、 取付部 2 5を支点 S Pとして、 補助膨張部 5 2 を力点 F Pとし、 補助膨張部 5 2の下方に位置する膨張途中の縦膨張部 1 7側を、 作用点 E Pとして、 てこのように、 縦膨張部 1 7を窓 W側に 押圧できる。 そのため、 このエアバッグ 1 2 Bでは、 エアバッグカバー 8におけるガス供給路部 1 4や補助膨張部 5 2を押圧する状態の有無と 無関係に、 縦膨張部 1 7の窓 Wに沿う展開膨張を、 安定させることがで さる。

さらに、 第 2実施形態では、 エアバッグ 1 2 Bが、 膨張完了時にガス 供給路部 1 4の下方で上下方向に膨張し、 上端 5 7 aをガス供給路部 1 4に連通させていない副縦膨張部 5 7 ( 5 7 B · 5 7 G) を備え、 かつ 、 副縦膨張部 5 7 ( 5 7 B · 5 7 G) の前後両側に、 補助膨張部 5 2を 上方に配置させた縦膨張部 1 7 ( 1 7 A ' 1 7 C ' 1 7 F ' 1 7 H) を 配置させて、 さらに、 副縦膨張部 5 7における膨張用ガス Gを流入させ る流入口 5 8を、 前後両側の少なくとも一方の縦膨張部 1 7の下部側と 連通させて、 配設させている。 このような構成では、 副縦膨張部 5 7が 、 膨張用ガス Gを流入させる前の厚くならない状態で、 左右両側の縦膨 張部 1 7によって、 下方への展開を完了させ、 そして、 流入口 5 8から 膨張用ガス Gを流入させて膨張させることができる。 そのため、 このェ ァバッグ 1 2 Bでは、 副縦膨張部 5 7を、 乗員側と窓 W側との間が狭い 部位に配設させても、 円滑に、 展開膨張できる。

なお、 第 2実施形態のエアバッグ装置 M 2のエアバッグ 1 2 Bでは、 所定の縦膨張部 1 7 ( 1 7 A - 1 7 C - 1 7 F - 1 7 H) の上方に、 そ れぞれ、 独立させて、 補助膨張部 5 2 ( 5 2 A - 5 2 C - 5 2 F - 5 2 H) を、 配設させた。 しかし、 図 2 4〜 2 7に示す第 3実施形態の頭部 保護エアバッグ装置 M 3のように構成してもよい。 このエアバッグ装置 M 3は、 エアバッグ 1 2 Cが、 エアバッグ 1 2と同様に、 ポリアミ ド糸 等を使用した袋織りによリ製造されて、 膨張用ガス Gの流入時に車内側 壁部 1 3 aと車外側壁部 1 3 bとを離すように膨らむガス流入部 1 3と 、 車内側壁部 1 3 aと車外側壁部〗 3 bとを結合させるように形成され て、 膨張用ガス Gを流入させない非流入部 2 3と、 を備えて構成されて いる。

但し、 このエアバッグ 1 2 Cでは、 エアバッグ 1 2 Bと相違して、 副 縦膨張部 5 7を備えず、 三つの縦膨張部 1 7 A ■ 1 7 B · 1 7 Cの上方 位置に、 前後方向に連続する一つの補助膨張部 5 2 Jを配設させ、 かつ 、 三つの縦膨張部 1 7 F ■ 1 7 G · 1 7 Hの上方位置に、 前後方向に連 続する一つの補助膨張部 5 2 Kを配設させて構成されている。 また、 ェ ァバッグ 1 2 Cは、 ガス供給路部 1 4と補助膨張部 5 2 J · 5 2 との 境界部位付近に、 非流入部 2 3を配設させて、 その内部に、 逆 U字状と して表裏を貫通するスリッ ト 6 2を備えている。 そして、 取付部 2 5は 、 そのスリッ ト 6 2に囲まれるように、 形成されている。

なお、 このエアバッグ 1 2 Cにおいて、 エアバッグ 1 2 · 1 2 Bと同 様な部位は、 同一符号を付して、 説明を省略する。 そして、 このエアバ ッグ 1 2 Cも、 エアバッグ 1 2と同様に、 折目 Cを付けた蛇腹折りによ り折り畳まれた後、 インフレ一ター 3 9 (図示せず） や取付ブラケッ卜 3 7 - 4 0 (図示せず） を組み付けられて、 車両に搭載されることとな る。

この第 3実施形態の頭部保護エアバッグ装置 M 3でも、 作動時、 図示 しないインフレ一ター 3 9から膨張用ガスが吐出されれば、 エアバッグ 1 2 Cが、 ガス流入部 1 3に膨張用ガス Gを流入させて、 膨張し、 エア バッグカバー 8を押し開いて、 展開膨張する。 その際、 エアバッグ 1 2 Cの膨張初期に、 ガス供給路部 1 4とともに補助膨張部 5 2 ( 5 2 」 · 5 2 K ) が膨張すれば、 図 2 5 · 2 6に示すように、 ガス供給路部 1 4 や補助膨張部 5 2がエアバッグカバー 8に押されて、 補助膨張部 5 2 ( 5 2 J ■ 5 2 K ) が、 ボディ 1 側のインナパネル 2 Aに当接支持される 態様となる。 そして、 インナパネル 2 Aは、 下方に向くに従って、 車外 側 0に変位するように、 傾斜している。 そのため、 補助膨張部 5 2 ( 5 2 J · 5 2 K ) が、 インナパネル 2 Aに支持されて、 下方側を車外側 0 に向ける状態となって、 ガス供給路部 1 4から連通口 1 8を経て縦膨張 部 1 7側に流れる膨張用ガス Gを、 下向きの車外側 0に流すように、 縦 膨張部 1 7に流入させることとなる。 その結果、 図 2 7に示すように、 縦膨張部 1 7が、 窓 W側に押し付けられるように膨張し、 第 2実施形態 と同様な作用 ·効果を得ることができる。

さらに、 図 2 8〜3 1 に示す第 4実施形態の頭部保護エアバッグ装置 M 4のように、 エアバッグ 1 2 Dを構成しても良い。 このエアバッグ 1 2 Dは、 エアバッグ 1 2 Cと同様に、 ポリアミド糸等を使用した袋織り により製造されて、 膨張用ガス Gの流入時に車内側壁部 1 3 aと車外側 壁部 1 3 bとを離すように膨らむガス流入部 1 3と、 車内側壁部 1 3 a と車外側壁部 1 3 bとを結合させるように形成されて、 膨張用ガス Gを 流入させない非流入部 2 3と、 を備えて構成されている。 但し、 ェアバ ッグ 1 2 Dは、 エアバッグ 1 2 Cと相違して、 ガス流れ規制手段 5 0と しての補助膨張部 5 2 J ■ 5 2 Kが設けられておらず、 ガス流入部 1 3 において、 ガス供給路部 1 4の下方部位の容積が大きく構成されて、 ガ ス流れ規制手段としての連結膨張部 6 4が、 設けられている。

すなわち、 このエアバッグ 1 2 Dのガス流入部 1 3では、 膨張完了時 のガス供給路部 1 4と縦膨張部 1 7との間に上下方向に延びるように配 設されて、 エアバッグ 1 2 Dの収納部位 1 1付近のボディ 1側のインナ パネル 2 Bと、 エアバッグ 1 2 Dの収納部位 1 1付近の車内側 I を開き 可能に覆うエアバッグカバー 8としてのルーフへッドライニング 5の下 縁 5 aと、 の間で膨張する連結膨張部 6 4が、 設けられている。 そして 、 ガス流れ規制手段 5 0が、 連結膨張部 6 4によって、 構成されている 。 ちなみに、 このエアバッグ 1 2 Dは、 観点を変えれば、 開き時のルー フヘッドライニング 5の下縁 5 aの下端 5 b付近が、 区画部 2 6の横棒 部 2 6 aの下方位置付近に配置されるように、 各縦膨張部 1 7の上下方 向の長さを延ばし、 かつ、 インナパネル 2 Bに取り付けられる各取付部 2 5を、 エアバッグ 1 2 · 1 2 C等に比べて、 高い位置に配設させた構 成、 と見ることもできる。

なお、 このエアバッグ 1 2 Dにおいても、 エアバッグ 1 2 · 1 2 Cと 同様な部位は、 同一符号を付して、 説明を省略する。 そして、 このエア バッグ 1 2 Dも、 エアバッグ 1 2 ■ 1 2 Cと同様に、 折目 Cを付けた蛇 腹折りで折り畳まれた後、 インフレ一夕一 3 9 (図示せず） や取付ブラ ケッ 卜 3 7 · 4 0 (図示せず） を組み付けられて、 車両に搭載されるこ ととなる。

そして、 第 4実施形態の頭部保護エアバッグ装置 M 4では、 作動時、 エアバッグ 1 2 B · 1 2 Cの補助膨張部 5 2の機能を、 ガス供給路部 1 4の下方の連結膨張部 6 4が行なうこととなる。 すなわち、 エアバッグ 1 2 Dの膨張初期に、 ガス供給路部 1 4とともに連結膨張部 6 4が膨張 すれば、 図 2 9 · 3 0に示すように、 ガス供給路部 1 4や連結膨張部 6 4がエアバッグカバー 8に押されて、 連結膨張部 6 4が、 ボディ 1側の インナパネル 2 Bに当接支持される態様となる。 そして、 インナパネル 2 Bは、 下方に向くに従って、 車外側 Oに変位するように、 傾斜してい る。 そのため、 連結膨張部 6 4が、 インナパネル 2 Bに支持されて、 下 方側を車外側 0に向ける状態となって、 ガス供給路部 1 4から連通口 1 8を経て縦膨張部 1 7側に流れる膨張用ガス Gを、 下向きの車外側 Oに 流すように、 縦膨張部〗 7に流入させることとなる。 その結果、 図 3 1 に示すように、 縦膨張部 1 7が、 窓 W側に押し付けられるように膨張す る。

そして、 このような構成では、 単に、 エアバッグ 1 2 Dのガス流入部 1 3に連結膨張部 6 4を設けるだけでよいことから、 従来のようにビラ 一部に配設する部材が不要になり、 エアバッグ装置 M 4をコンパク 卜に 構成でき、 かつ、 車両への搭載作業性を良好にすることができる。

なお、 エアバッグ 2 Dでは、 全ての縦膨張部 1 7の上方に連結膨張 部 6 4を配設した。 しかし、 所定の区画部 2 6の横棒部 2 6 aの配置位 置を下げたり、 あるいは、 所定の縦膨張部 1 7の上方を塞いで、 縦膨張 部 1 7の上部側でのガス供給路部 1 4との連通状態を無くす等して、 一 つ若しくは所定数の縦膨張部 1 7の上方だけに、 連結膨張部 6 4を配設 させるように、 エアバッグを構成してもよい。

さらに、 図 3 2〜 3 9に示す第 5実施形態の頭部保護エアバッグ装置 M 5のように構成してもよい。 このエアバッグ装置 M 5では、 二種類の ガス流れ規制手段 5 0 ( 6 8 - 8 0 ) を備えて構成されている。 一方の ガス流れ規制手段 6 8は、 エアバッグ 1 2 Eの収納部位 1 1付近に配設 されて、 展開膨張時の少なくとも一つの縦膨張部 1 7 8の連通ロ 1 8の 周縁を保持して固定する保持材 6 8であり、 また、 他方のガス流れ規制 手段 8 0は、 エアバッグ 1 2 Eの収納部位 1 1付近のエアバッグカバー 8としてのルーフヘッドライニング 7 5の下縁 7 5 aに設けた変形規制 部 8 0、 から構成されている。

このエアバッグ 1 2 Eは、 エアバッグ〗 2と同様に、 ポリアミ ド糸等 を使用した袋織りにより製造されて、 膨張用ガス Gの流入時に車内側壁 部 1 3 aと車外側壁部 1 3 bとを離すように膨らむガス流入部 1 3と、 車内側壁部 1 3 aと車外側壁部 1 3 bとを結合させるように形成されて

、 膨張用ガス Gを流入させない非流入部 2 3と、 を備えて構成されてい る。 但し、 エアバッグ 1 2 Eは、 エアバッグ 1 2と相違して、 ガス流れ 規制手段 5 0としての保持材 6 8の突出部 7 0 · 7 0を挿入させるスリ ット 6 6 · 6 6を備えている。 これらのスリット 6 6 · 6 6は、 縦膨張 部 1 7 Cの左右両側の区画部 2 6における横棒部 2 6 aにおいて、 表裏 を貫通するように、 形成されている。

なお、 このエアバッグ 1 2 Eにおいても、 エアバッグ 1 2と同様な部 位は、 同一符号を付して、 説明を省略する。 そして、 このエアバッグ 1 2 Eも、 エアバッグ 1 2と同様に、 折目 Cを付けて蛇腹折りで折り畳ま れた後、 インフレ一ター 3 9 (図示せず） や取付ブラケッ卜 3 7 · 4 0 (図示せず） を組み付けられて、 車両に搭載されることとなる。 但し、 エアバッグ 1 2 Eは、 車両への搭載時、 保持材 6 8を組み付けられて、 保持材 6 8とともに、 車両に取り付けられる。

保持材 6 8は、 断面略 L字形状とする板金製として、 インナパネル 2 にポル卜 7 3止めされる取付部 6 9と、 取付部 6 9から車内側 I に突出 する二つの突出部 7 0 ■ 7 0と、 を備えて構成されている。 突出部 7 0 • 7 0相互の間には、 膨張完了時のエアバッグ 1 2 Eのスリツ 卜 6 6 ·

6 6間と対応する寸法の、 すなわち、 膨張完了時の縦膨張部 1 7 Cの連 通口 1 8 C周縁の外径寸法と略等しい幅寸法の、 揷通凹部 7 1 が、 配設 されている。 取付部 6 9には、 保持材 6 8をボル卜 7 3止めするための ボル卜 7 3を挿通させる取付孔 6 9 aが、 配設されている。 なお、 ボル 卜 7 3は、 インナパネル 2の取付孔 2 aに設けられたナツ卜 2 bに締め 付けられる。

そして、 この保持材 6 8では、 突出部 7 0 · 7 0をスリット 6 6 · 6 6に挿入させて、 取付部 6 9が車両に取り付けられた際、 ガス供給路部 1 4から連通口 1 8 Cを経て縦膨張部 1 7 Cに流れる膨張用ガス. Gの流 入方向が下向きの車外側 0方向となるように、 設定されている。 換言す れぱ、 保持材 6 8は、 車両に取り付けられた際、 突出部 7 0 · 7 0の厚 さ方向や、 突出部 7 0 · 7 0間の揷通凹部 7 1 の開口面 7 2の軸方向 X 1 が、 窓 Wに沿うように、 すなわち、 下方に向かうに従って車外側 0に 向くように、 設定されている。

また、 ルーフへッドライニング 7 5は、 一つの縦膨張部 1 7 Gを車外 側 Oに押圧させて展開膨張するように、 一部の部位 8 0が、 他の部位 7 9より車内側 I への開きを抑えられて、 構成されている。 すなわち、 実 施形態の場合、 このルーフヘッドライニング 7 5は、 ポリプロピレン等 の合成樹脂製の本体 7 6と、 本体 7 6の車内側 I に固着されたフアブリ ック等の表皮 7 8と、 を備えて構成されている。 さらに、 縦膨張部 1 7 G付近の本体 7 6内に、 板金製のィンサー卜 7 7が埋設されている。 そ して、 このインサート 7 7の埋設されている部位が、 変形規制部 8 0と しており、 この部位 8 0は、 インサート 7 7の埋設されていない他の一 般部 7 9の下端 7 9 aに比べて、 下端 8 0 aが、 エアバッグ〗 2 Eの突 出時の車内側 I への開きの開口幅を、 抑えられている。

この第 5実施形態の頭部保護エアバッグ装置 M 5では、 図示しないィ ンフレーター 3 9が作動して、 膨張用ガス Gが、 接続口部 2 2からガス 流入部 1 3のガス供給路部 1 4を経て各縦膨張部 1 7に流れる際、 図 3 4〜 3 6に示すように、 保持材 6 8が、 連通口 1 8 C周縁を保持して、 縦膨張部 1 7 Cに流入する膨張用ガス Gの流入方向を下向きの車外側 O 方向に、 確実に規制できる。 その結果、 エアバッグ 1 2 Eは、 保持材 6 8によって、 縦膨張部 1 7 Cを簡単に窓 Wに沿って展開膨張させること ができて、 縦膨張部 1 7 C付近のエアバッグ 1 2 Eの部位も、 窓 Wに沿 つて展開膨張することとなる。 そして、 保持材 6 8は、 収納された縦膨 張部 1 7 Bの連通口 1 8 Cの近傍に配設させればよく、 従来のようにピ ラー部に上下方向に長い所定の部材を配設するわけではないことから、 エアバッグ装置 M 5をコンパク 卜に構成できて、 車両への搭載作業性を 良好にすることが可能となる。

そしてまた、 このエアバッグ装置 M 5では、 エアバッグ 1 2 Eの膨張 時、 図 3 7〜 3 9に示すように、 エアバッグカバー 8としてのルーフへ ッドライニング 7 5の変形規制部 8 0が、 縦膨張部 1 7 Gを車外側 0に 押圧する。 そのため、 その縦膨張部 1 7 0の連通ロ 1 8 Gの下向き方向 が車外側 0に向き、 その縦膨張部 1 7 Gが窓 Wに沿って展開膨張する。 そして、 このような構成では、 単に、 エアバッグ 1 2 Eの後席用流入部 1 6自体の構成を変更することなく、 エアバッグカバー 7 5の一部 8 0 の剛性を高める等によって、 容易に構成できる。 すなわち、 エアバッグ M 5は、 従来のようなビラ一部に配設する部材が不要になって、 コンパ ク 卜に構成できる。 また、 エアバッグ装置 M 5は： 従来からあるエアバ ッグカバー 7 5を変更するだけで、 車両への搭載部品点数の増加を抑え ることができることから、 車両への搭載作業性を良好にすることができ る。 勿論、 このように構成しても、 エアバッグカバー 7 5の全体の剛性 を高める訳ではないことから、 エアバッグ 1 2 E全体の展開を遅らせる ことを、 極力、 防止することができる。

なお、 第 5実施形態の保持材 6 8としては、 一つの縦膨張部〗 7 Cの 連通口 1 8 Cの周縁を保持するようにしたものを例示した。 しかし、 複 数の縦膨張部 1 7の連通口 1 8周縁を、 一つの保持材で保持するように 構成したり、 あるいは、 複数の連結口 1 8の周縁を、 複数の保持材で保 持するように構成してもよい。

また、 第 5実施形態のルーフヘッドライニング 7 5として、 一つの縦 膨張部 1 7 Gだけを押圧できるように、 構成したが、 膨張途中の複数の 縦膨張部 1 7を車外側 0に押圧できるように構成しても良い。

さらに、 第 5実施形態のエアバッグ装置 M 5では、 二つのガス流れ規 制手段 6 8 · 8 0を設けたものを示したが、 どちらか一方の手段 6 8 · 8 0を使用するだけでもよい。

さらに勿論、 頭部保護エアバッグ装置としては、 第 1 実施形態乃至第 5実施形態の種々のガス流れ規制手段 5 0 ( 3 1 · 3 3 · 5 2 · 6 4 · 6 8 · 8 0 ) を、 適宜併用してもよい。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 車両の車内側における窓の上縁側に、 折り畳まれて収納されて、 膨 張用ガスの流入時、 前記窓に沿って下方へ展開膨張するエアバッグ、 を 備えた頭部保護エアバッグ装置であって、

前記エアバッグが、 膨張用ガスの流入時に車内側壁部と車外側壁部と を離すように膨らむガス流入部と、 前記車内側壁部と前記車外側壁部と を結合させるように形成されて、 膨張用ガスを流入させない非流入部と 、 を備え、

前記ガス流入部が、 平らに展開させた前記エアバッグの上縁側に 己置 されて、 車両の前後方向に延びて膨張用ガスを車両の前後方向に流し可 能なガス供給路部と、 該ガス供給路部と連通する連通口を上端に開口さ せて、 車両の前後方向に並設される複数の縦膨張部と、 を備えて構成さ れ、

少なくとも一つの前記縦膨張部において、 膨張用ガスの流入時、 膨張 用ガスを、 前記連通口を経て、 車外側の斜め下方向に向けて前記縦膨張 部内へ流入させるように、 ガス流れ規制手段が、 設けられて、 構成され ていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。

2 . 前記エアバッグのガス供給路部における少なくとも一つの前記連通 口の周縁が、 膨張用ガスの流入時、 膨張用ガスを、 前記連通口を経て、 車外側の斜め下方向に向けて前記縦膨張部内へ流入させるように、 膨張 用ガスを案内可能に、 車外側壁部と車内側壁部との実質的な膜長を、 相 違させて構成され、

前記ガス流れ規制手段が、 前記膜長の相違によって、 構成されている ことを特徴とする請求項 1 に記載の頭部保護エアバッグ装置。

3 . 少なくとも一つの前記縦膨張部付近と前記エアバッグの収納部位付 近の車体とに連結されて、 膨張時の前記縦膨張部を、 前記窓側に押し付 け可能な可撓性を有したベル卜が、 前記エアバッグの車外側に、 配設さ れて、

前記ガス流れ規制手段が、 前記ベル卜によって、 構成されていること を特徴とする請求項 1 に記載の頭部保護エアバッグ装置。

4 . 前記エアバッグのガス流入部が、 展開膨張完了時の前記ガス供給路 部の上方に、 前記エアバッグの収納部位付近の車体側のパネルと、 前記 エアバッグの収納部位付近の車内側を開き可能に覆うエアバッグカバー と、 の間で膨張する補助膨張部、 を備え、

前記ガス流れ規制手段が、 前記補助膨張部によって、 構成されている ことを特徴とする請求項 1 に記載の頭部保護エアバッグ装置。

5 . 前記補助膨張部が、 所定数の縦膨張部の上方に、 それぞれ、 配置さ れていることを特徴とする請求項 4に記載の頭部保護エアバッグ装置。

6 . 前記補助膨張部と、 該補助膨張部の下方側で開口する前記連通口と 、 の前後方向の開口幅が、 相互に、 略等しいことを特徴と請求項 5に記 載の頭部保護エアバッグ装置。

7 . 前記エアバッグが、 膨張完了時の前記補助膨張部の上端より下方側 でかつ前記縦膨張部の上方側に、 前記車体側のパネルに取り付けられる 取付部を備えて、 構成されていることを特徴とする請求項 4乃至請求項 6のいずれかに記載の頭部保護エアバッグ装置。

8 . 前記エアバッグが、 膨張完了時に前記ガス供給路部の下方で膨張し 、 上端を前記ガス供給路部に連通させていない副膨張部を備え、 該副膨張部の前後両側に、 前記補助膨張部を上方に配置させた前記縦 膨張部が、 配置されて、

前記副膨張部が、 膨張用ガスを流入させる流入口を、 前後両側の少な くとも一方の前記縦膨張部の下部側と連通させて、 配設されていること を特徴とする請求項 5に記載の頭部保護エアバッグ装置。

9 . 前記エアバッグのガス流入部が、 膨張完了時の前記ガス供給路部と 前記縦膨張部との間に上下方向に延びるように配設されて、 前記エアバ ッグの収納部位付近の車体側のパネルと、 前記エアバッグの収納部位付 近の車内側を開き可能に覆うエアバッグカバーと、 の間で膨張する連結 膨張部、 を備え、

前記ガス流れ規制手段が、 前記連結膨張部によって、 構成されている ことを特徴とする請求項 1 に記載の頭部保護エアバッグ装置。

1 0 . 前記エアバッグの収納部位付近に、 展開膨張時の少なくとも一つ の縦膨張部の連通口の周縁を保持して固定する保持材が、 配設され、 前記ガス流れ規制手段が、 前記保持材によって、 構成されていること を特徴とする請求項 1 に記載の頭部保護エアバッグ装置。

1 1 . 前記エアバッグの収納部位付近の車内側を開き可能に覆うエアバ ッグカバーの一部が、 少なくとも一つの縦膨張部を車外側に押圧しつつ 展開膨張させるように、 他の一般部に比べて、 開きを抑えられて、 構成 され、

前記ガス流れ規制手段が、 開きを抑えられた前記エアバッグカバーの 一部によって、 構成されていることを特徴とする請求項 1 に記載の頭部 保護エアバッグ装置。