明 細 技術分野
本発明は、 番組の選択機能を有する受信機に関する。
背景技術
ラジオ受信機で特定の番組を聞く場合には、 同調つまみをまわすことにより、 あ るいは放送局のプリセッ卜されている選局キーを押すことにより、 受信周波数を、 その番組を放送している放送局の周波数に合わせるようにしている。
ところが、 上記のようにして目的とする番組を聞くには、 その番組を放送してい る放送局の局名あるいは周波数を憶えてるか、 新聞の番組欄などを見る必要があ る。
また、 ヨーロッパにおいては、 D A B (D i g i t a l A u d i o
B r o a d c a s t i n g ) と呼ばれ、 1つの電波で多数の番組を多重放送する技 術が確立しているが、 この D A Bの場合には、 周波数あるいは放送局を選択したの ち、 さらに、 番組を選択する必要があり、 単に周波数あるいは放送局を選択しただ けでは、 目的とする番組を聞くことはできない。
これらのことからも明らかなように、 これまでの受信機においては、 周波数を中 心に放送局を選択しているものであり、 その結果として、 番組が選択されているの である。
発明の開示
、 本発明は、 このような点にかんがみ、 ユーザが番組を中心にして番組の選択がで きる受信機を提供しょうとするものである。
本発明においては、 サービス I Dと、 その番組の放送時刻を示す時刻データとの 組を、 時刻順に有する第 1のデータテ一ブルと、 このサービス I Dを、 その番組の 受信頻度順に有する第 2のデータテーブルとを有し、 番組の選択のための操作を 行ったとき、 第 1のデータテーブルのデータのうちの最新の放送時刻の番組のサー ビス I Dと一致するデータが、 この第 2のデータテーブルにあるかどうかをチエツ
クし、 このチェックの結果、 あるときには、 そのサービス I Dの番組を選択し、 こ のチェックの結果、 ないときには、 以後、 この第 1のデータテーブルのデータのう ちの次に新しい放送時刻の番組のサービス I Dについて、 同様の処理を繰り返して 番組を選択するようにした受信機とするものである。
したがって、 番組そのものを指定することにより、 その番組が選択され、 受信さ れる。
図面の簡単な説明
第 1図は本発明の一形態を示す系統図、 第 2図は本発明におけるデータテーブル の一形態を示す線図、 第 3図は本発明を説明するための線図、 第 4図は本発明にお ける表示例を示す線図、 第 5図及び第 6図は夫々本発明の一形態を示すフロー チャート、 第 7図は本発明における一部の一形態を示す断面図、 第 8図は本発明に おける一部の一形態を示す分解斜視図である。
発明を実施するための最良の形態
第 1図は、 本発明を D A Bのラジオ受信機に適用した場合の一例を示す。 そし て、 受信回路 1 0において、 アンテナ 1 1により D A Bの放送波信号が受信され、 その受信信号が、 シンセサイザ方式のフロントエンド回路から復調回路までを有す るチューナ回路 1 2に供給されてデジタルデータが取り出される。 このデジタル デ一夕は、 ベースバンドの信号であり、 D A Bの規格にしたがって複数のチャンネ ルのデジタルオーディオ信号と、 各種のデータとが多重化されているものである。 そして、 このデジタルデータが、 伝送路復号化回路 1 3に供給されてディンター リーブ、 エラー訂正、 目的とする番組のデータの選択などの処理が実行され、 その 処理結果のデータがオーディォ復号化回路 1 4に供給されてもとのデジタルォー ディォ信号にデータ伸長される。 そして、 このデジタルオーディオ信号が、 DZA コンパレータ 1 5に供給されてもとの左および右チャンネルのアナログオーディオ 信号に DZA変換され、 これらオーディオ信号がアンプ 1 6 L , 1 6 Rを通じてス ピー力 1 7 L , 1 7 Rに供給される。
また、 システム制御用としてマイクロコンピュー夕 2 0が設けられ、 このマイク
口コンピュータ 20により、 チューナ回路 12の選局、 復号化回路 13における目 的とする番組のデ一夕の選択、 アンプ 16 L, 16 Rを通じるオーディオ信号の音 量および音質の調整などの処理が実行されるとともに、 復号化回路 14から番組内 容の付帯情報を示す PAD (P r o g r amme As s o c i a t e d
Da t a) 信号がマイクロコンピュー夕 20に供給される。
さらに、 マイクロコンピュータ 20には、 例えば第 5図および第 6図に示すルー チン 100〜300が設けられる。 このル一チン 100〜300の処理内容につい ては後述するが、 これらは、 番組を指定したとき、 その番組を選択および受信する ためのものである。
また、 マイクロコンピュータ 20には、 各種の入力操作を行うための複数の操作 キー 21およびジョグダイヤル 22が接続されるとともに、 受信している放送局や 番組などに関する情報を表示する表示素子として LCD 23が接続される。
さらに、 マイクロコンピュータ 20には、 メモリ 24と、 現在の時刻を計時する 時計回路 25とが接続される。 この場合、 メモリ 24は、 データの書き込みを電気 的に行うことのできる ROMとされ、 あるいは、 図示はしないが、 電池によりバッ クアップされた RAMとされ、 すなわち、 メモリ 24は不揮発性のメモリとされ、 電源をオフにしたときでも、 書き込まれたデ一夕を保持できるようにされている。 そして、 このメモリ 24には、 例えば第 2図に示すようなデ一夕テーブル 31〜 33が設けられる。 この場合、 データテーブル 31は、 サービスの選択履歴を示す ものであり、 このため、 過去に選択した番組についてのアンサンブル I D、 サービ ス I D、 プログラムタイプ、 放送日時のデータ欄を有する。 また、 データテーブル 32は、 番組の選択頻度を示すものであり、 プログラムタイプのデ一夕欄を有す る。 さらに、 データテーブル 33は、 現在選択可能なサービスを示すものであり、 アンサンブル I D、 サービス I D、 プログラムタイプのデータ欄を有する。
そして、 番組の選択が行われるごとに、 その番組のデータおよび時計回路 25の 示す日時のデータが、 データテーブル 31の最も古いデ一夕と入れ換えられ、 した がって、 データテーブル 31が更新される。 また、 選択された番組のデ一夕にした
がって、 データテーブル 3 2が番組の頻度順に並び換えられるとともに、 データ テーブル 3 3も更新される。
このような構成において、 複数のキー 2 1のうちの所定のキーを操作すると、 例 えば第 4図 Aに示すように、 L C D 2 3に番組の選択モードを示すメニューが表示 されるとともに、 そのうちの第 1番目の項目の先頭にカーソル矢印 2 3 1が表示さ れる。 そして、 ジョグダイヤル 2 2のつまみを時計方向又は反時計方向に回すと、 カーソル矢印 2 3 1が各項目の間を上又は下に移動していく。
この例においては、 番組の選択モードとして、
( 1 ) 最新履歴優先による選択モード
( 2 ) プログラムタイプの頻度順による選択モード
( 3 ) 同時間帯のサービス優先による選択モード
が用意されている場合であり、 これらの選択モードにおいては、 次のようにして番 組の選択が実行される。
( 1 ) 最新履歴優先による選択モード
ジョグダイヤル 2 2を回すと第 4図 Aのカーソル矢印 2 3 1が順次移動し得る が、 例えば第 1番の項目にカーソル矢印 2 3 1を位置させ、 そのまま、 ジョグダイ ャル 2 2を押すと、 その第 1番目の項目の 「最新履歴優先による選択モード」 に入 る。
そして、 この選択モードでは、 データテーブル 3 1のデータが、 例えば第 3図 A に示すように、 アンサンブル I D、 サービス I D、 プログラムタイプ、 放送日時の データを 1組とし、 その放送日時のデ一夕にしたがって、 新しい順に並び換えられ る。
続いて、 この並び換えの行われたデータテーブル 3 1 (第 3図 A) のデータのう ち、 最新の放送日時のサービス I D、 すなわち、 第 1欄目のサービス I D
「Y Y Y Y」 と一致するサービス I Dが第 2図 Cの現在選択可能なサービスを示す データテーブル 3 3にあるかどうかがチェックされる。 そして、 今の場合はないの で、 データテーブル 3 1のデ一夕のうち、 第 2番目に新しい放送日時のサービス
I D、 すなわち、 第 2欄目のサービス I D 「X X X X」 と一致するサービス I Dが データテーブル 3 3にあるかどうかがチェックされる。
そして、 今の場合、 データテーブル 3 3の第 1欄目にあるので、 このサービス I Dにしたがって番組の選択が実行され、 以後、 その番組の選択状態、 すなわち受 信状態となる。 また、 このとき、 例えば第 4図 Bに示すように、 その選択に関する 情報が L C D 2 3に表示される。
さらに、 このとき、 ジョグダイヤル 2 2を例えば時計方向に回すと、 次の候補の 選択となる。 すなわち、 データテーブル 3 1のデータのうち、 第 3番目に新しい放 送日時のサービス I D、 すなわち、 第 3欄目のサービス I D 「X X Y Y」 と一致す るサ一ビス I Dがデータテーブル 3 3にあるかどうかがチェックされる。 そして、 今の場合、 データテ一ブル 3 3の第 2欄目にあるので、 このサービス I Dにした がって番組の選択が実行され、 以後、 その番組の選択状態が続く。 すなわち、 次の 候補の番組が選択されたことになる。
こうして、 ジョグダイヤル 2 2を回すと、 以後の候補の番組も同様にして選択さ れる。 なお、 候補となる番組がないときには、 最初に選択された番組に戻って選択 される。 もちろんジョグダイヤル 2 2を反時計方向に回せば時計方向に回転したと きとは反対の動作処理となる。 すなわち前の候補が選択されるようになる。
( 2 ) プログラムタイプの頻度順による選択モード
所定のキー 2 1を押した後ジョグダイヤル 2 2を回して第 4図 Aに於いて第 2番 の項目にカーソル矢印 2 3 1を位置させ、 そのまま、 ジョグダイヤル 2 2を押す と、 その第 2番目の項目の 「プログラムタイプ頻度順による選択モード」 に入る。 そして、 この選択モードでは、 データテーブル 3 2 (これは、 常に頻度順に並び 換えられている) のデータのうち、 最も受信頻度の高い番組のプログラムタイプ、 すなわち、 第 1欄目のプログラムタイプ 「X X X X」 と一致するプログラムタイプ が現在選択可能なサービスを示すデータテーブル 3 3にあるかどうかがチェックさ れる。 そして、 今の場合、 データテーブル 3 3の第 1欄目にあるので、 このサービ ス I Dにしたがって番組の選択が実行され、 以後、 その番組の選択状態が続く。
さらに、 このとき、 ジョグダイヤル 2 2を時計方向に回すと、 次候補の選択の操 作となる。 すなわち、 データテーブル 3 2のデータのうち、 第 2番目の受信頻度の 番組のプログラムタイプ、 今の場合、 第 2欄目のプログラムタイプ 「Y Y Y Y」 と 一致するプログラムタイプがデ一夕テーブル 3 3にあるかどうかがチエックされ る。 そして、 今の場合、 デ一夕テーブル 3 3の第 2欄目にあるので、 このサービス I Dにしたがって番組の選択が実行され、 以後、 その番組の選択状態が続く。 すな わち、 次の候補の番組が選択されたことになる。 尚もちろんジョグダイヤル 2 2を 反時計方向に回せば順次前の候補すなわち順次受信頻度の高い番組が選択されるよ うになる。
こうして、 ジョグダイヤル 2 2を回すと、 以後の候補の番組も同様にして選択さ れる。 なお、 候補となる番組がないときには、 最初に選択された番組に戻って選択 される。
( 3 ) 同時間帯のサービス優先による選択モード
所定のキー 2 2を押した後ジョグダイヤル 2 2を回して第 4図 Αに於いて第 3番 の項目にカーソル矢印 2 3 1を位置させ、 そのまま、 ジョグダイヤル 2 2を押す と、 その第 3番目の項目の 「同時間帯のサービス優先による選択モード」 に入る。 そして、 この選択モードでは、 デ一夕テーブル 3 1のデータが、 例えば第 3図 B に示すように、 アンサンブル I D、 サービス I D、 プログラムタイプ、 放送日時の デ一夕を 1組とし、 その放送日時にしたがって所定の順序に並び換えられる。 尚放 送日時の曜日欄の 1は月曜日、 2は火曜日、 3は水曜日、 4は木曜日、 5は金曜 日、 6は土曜日、 7は日曜日を表わす。
すなわち、 第 3図 Bは、 現在の時刻が水曜日の 1 0時台の場合の並び換え結果で あるが、 この並び換えは、 現在の曜日を最優先として曜日順となるように並べられ るとともに、 同じ曜日では、 現在の時間帯を最優先として時間帯順に並べられる。 また、 このとき、 例えば、 1 0時 0 0分も 1 0時 5 9分も同じ 1 0時台として扱う というように、 「時」 が同じであれば、 同じ時間帯として扱うものである。
続いて、 この並び換えの行われたデータテーブル 3 1 (第 3図 B ) のデータのう
ち、 第 1欄目のサービス I D 「X X X X」 と一致するサービス I Dが現在選択可能 なサービスを示すデータテーブル 3 3にあるかどうかがチェックされる。 そして、 今の場合、 データテーブル 3 3の第 1欄目にあるので、 このサービス I Dにした がって番組の選択が実行され、 以後、 その番組の選択状態が続く。
さらに、 このとき、 ジョグダイヤル 2 2を時計方向に回すと、 次の候補の選択と なる。 すなわち、 データテーブル 3 1のデータのうち、 第 2欄目のサービス I D
「Y Y Y Y」 と一致するサービス I Dがデータテーブル 3 3にあるかどうかが チェックされる。 そして、 今の場合、 データテーブル 3 3にはないので、 データ テーブル 3 1のデ一夕のうち、 第 3欄目のサービス I D 「X X Y Y」 と一致する サービス I Dがデータテーブル 3 3にあるかどうかがチェックされる。 そして、 今 の場合、 デ一夕テ一ブル 3 3の第 2欄目のサービス I Dと一致するので、 このサー ビス I Dにしたがって番組の選択が実行され、 以後、 その番組の選択状態が続く。 すなわち、 次の候補の番組が選択されたことになる。 もちろんこの次の候補が選択 された状態でジョグダイヤル 2 2を反時計方向に回せば順次前の候補が選択される ようになる。
こうして、 次の候補の選択の操作を行うと、 以後の候補の番組も同様にして選択 される。 なお、 候補となる番組がないときには、 最初に選択された番組に戻って選 択される。
以上のようにして、 第 1図の受信機においては、 (1 ) 〜 (3 ) 項の 3種類の選 択モードにより番組の選択を行うことができるが、 どの選択モードにおいても、 過 去の受信履歴に基づいて番組そのものを選択するようにしているので、 目的とする 番組の選択が容易である。 また、 学習機能を持たせているので、 煩雑な設定を行わ なくても、 ユーザの好みにあつた番組を選択することができる。
第 5図に示すルーチン 1 0 0は、 上述した (1 ) 項の 「最新履歴優先による選択 モード」 を実現するためルーチンの一例である。 すなわち、 例えば第 4図 Αに示す ように、 力一ソル矢印 2 3 1が (1 ) 項の選択モードに位置しているときに、 ジョ グダイヤル 2 2を押すと、 マイクロコンピュータ 2 0の C F Uの処理がルーチン 1
0 0のステップ 1 0 1からスタートし、 次にステップ 1 0 2において、 データテー ブル 3 1 (第 3図 A) のデ一夕欄のうち、 第 1欄目にポインタがセットされる。 続いて、 ステップ 1 1 1において、 ステップ 1 0 2によりセットしたポインタの 位置のサービス I Dと一致するサービス I Dが、 データテーブル 3 3の中から検索 される。
そして、 その検索結果がステップ 1 1 2において判別され、 一致するサービス I Dがあるときには、 処理はステップ 1 1 2からステップ 1 1 3に進み、 このス テツプ 1 1 3において、 その一致したサービス I Dの番組の選択が実行され、 その 後、 ステップ 1 1 5によりこのルーチン 1 0 0を終了する。
また、 ステップ 1 1 2において、 一致するサービス I Dがないときには、 処理は ステップ 1 1 2からステップ 1 2 1に進み、 このステップ 1 2 1において、 データ テーブル 3 1にセッ卜したポインタがデータテーブル 3 1の最下欄に位置している かどうかが判別される。 そして、 最下欄に位置していないときには、 処理はステツ プ 1 2 1からステップ 1 2 2に進み、 このステップ 1 2 2において、 ポインタが データテーブル 3 1の次の欄、 今の場合、 第 2欄目に移動させられ、 その後、 処理 はステップ 1 1 1に戻る。
したがって、 以後、 データテーブル 3 1の第 2欄目以降のデータ欄のサービス I Dについて、 そのサービス I Dと一致するサービス I Dがデ一夕テーブル 3 3か ら得られるまで、 ステップ 1 1 1〜1 2 2が繰り返され、 一致するサービス I Dが あると、 ステップ 1 1 3によりそのサービス I Dの番組が選択されることになる。 なお、 ステップ 1 2 1において、 ポインタがデ一夕テーブル 3 1の最下欄に位置 しているときには、 処理はステップ 1 2 1からステップ 1 1 5に進み、 このルーチ ン 1 0 0を終了する。
こうして、 ルーチン 1 0 0によれば、 (1 ) 項の 「最新履歴優先による選択モー ド」 が実現される。
また、 第 6図 Aに示すルーチン 2 0 0は、 上述した (3 ) 項の 「同時間帯のサー ビス優先による選択モード」 を実現するためルーチンの一例である。 すなわち、
カーソル矢印 2 3 1が (3 ) 項の選択モードに位置しているときに、 ジョグダイヤ ル 2 2を押すと、 マイクロコンピュー夕 2 0の C P Uの処理がルーチン 2 0 0のス テツプ 2 0 1からスタートし、 次にステップ 2 0 2において、 データテーブル 3 1 のデ一夕が、 時刻の 「時」 を比較して時刻順に並び換えられる。
続いて、 ステップ 2 0 3において、 ステップ 2 0 2により並び換えの行われた デ一夕テーブル 3 1に対して、 さらに、 現在の時刻および曜日を優先して並び換え が行われる。 そして、 その後、 ステップ 2 0 4において、 ステップ 2 0 3の結果の データテーブル 3 1と、 データテーブル 3 3とを使用してルーチン 1 0 0と同様の 処理が実行されて選局が行われ、 ステップ 2 0 5によりルーチン 2 0 0を終了す る。
なお、 この場合、 ステップ 2 0 3は、 例えばルーチン 3 0 0のように構成するこ とができる。 すなわち、 ルーチン 3 0 0においては、 処理はステップ 3 0 1からス タートし、 次にステップ 3 0 2において、 時計回路 2 5から現在の時刻および曜日 のデータが取得され、 続いてステップ 3 0 3において、 データテーブル 3 1 (第 3 図 A) のデータ欄のうち、 ステップ 3 0 2により取得した現在時刻の 「時」 と同じ 「時」 のデ一夕欄に、 ポインタがセットされる。
次に、 ステップ 3 0 4において、 デ一夕テーブル 3 1のデータのうち、 第 1欄目 からステップ 3 0 3によりセッ卜したポインタよりも前のデータ欄までに位置する データが、 データテーブル 3 1の最後尾に移動させられる。 そして、 ステップ 3 0 5において、 ステップ 3 0 4により処理されたデータテーブル 3 1のデ一夕に対し て、 時刻の 「時」 が同じデータ間において、 ステップ 3 0 2により取得した現在の 曜日が前になるように曜日順に並び換えられ、 その後、 ステップ 3 0 6によりルー チン 3 0 0を終了する。
こうして、 ルーチン 2 0 0および 3 0 0によれば、 (3 ) 項の 「同時間帯のサー ビス優先による選択モード」 が実現される。
第 7図および第 8図は、 本発明に用いるジョグダイヤル 2 2を示す。 すなわち、 シャーシ 4 1の後部 (図における右側) にプリント配線基板 4 3が固定され、 この
基板 4 3にロータリーエンコーダ 5 1が設けられるとともに、 その入力軸 (操作 軸) 5 2がシャーシ 4 1の透孔 4 2を通じて受信機の前面側に位置させられる。 な お、 入力軸 5 2は、 断面が例えば 6角形とされている。
また、 ジョイント 6 1が、 金属あるいはプラスチック材により、 筒状部 6 2と、 この筒状部 6 2の端部のフランジ部 6 3とを有して一体に構成されるとともに、 そ の筒状部 6 2の断面は例えば 6角形とされている。 そして、 フランジ部 6 3が口一 夕リーエンコーダ 5 1側となる状態で、 筒状部 6 2に入力軸 5 2が差し込まれてい る。
さらに、 このとき、 フランジ部 6 3とシャーシ 4 1との間に、 入力軸 5 2と同心 状にコイルばね 6 5が設けられ、 ジョイント 6 1は、 ロータリーエンコーダ 5 1か ら離れる方向に偏位させられている。 そして、 筒状部 6 2は、 フロントパネル 4 5 の透孔 4 6を通じてパネル 4 5の前面に臨まされ、 その先端がつまみ 6 7の裏面に 設けた 6角の溝 6 7 aに差し込まれるとともに、 接着されて固定されている。 また、 シャーシ 4 1には、 マイクロスィッチ 5 5が設けられるとともに、 このマ イクロスイッチ 5 5のァクチユエ一夕 (操作部) 5 6がフランジ部 6 3に対抗する ようにされている。
このような構成によれば、 つまみ 6 7はジョイント 6 1の筒状部 6 2に固定され ている。 また、 その筒状部 6 2は、 口一タリーエンコーダ 5 1の入力軸 5 2に差し 込まれているが、 筒状部 6 2および入力軸 5 2の断面は 6角形とされているので、 これらは回転的には一体となり回転方向 Rに回転し得る。
したがって、 つまみ 6 7を回すと、 ジョイント 6 1を通じて入力軸 5 2も一緒に 回転することになり、 ロータリーエンコーダ 5 1からは、 つまみ 6 7の回転方向お よび回転角に対応して変化する信号が出力される。 したがって、 この信号により、 上記のように、 L C D 2 3に表示されるカーソル矢印 2 3 1の移動や選択モードの 変更などを実行することができる。
また、 つまみ 6 7は入力軸 5 2上を矢印 P方向にコイルばね 6 5の偏倚力に抗し て押圧出来るようになつており第 7図の状態からつまみ 6 7を矢印 P方向に押圧す
るとジョイント 6 1が P方向すなわちシャーシ 4 1のある方向に移動し、 このと き、 ジョイント 6 1のフランジ部 6 3がマイクロスィッチ 5 3のァクチユエ一夕 5 6を押す。 したがって、 つまみ 6 7を押したとき、 マイクロスィッチ 5 5からス イッチ出力が得られるので、 これにより、 上記のように選択モードの決定などを実 行することができる。 尚この場合、 つまみ 6 7の押圧力を取り除けばコイルばね 6 5の偏倚力によりジョイント 6 1すなわちつまみ 6 7は矢印 F方向とは反対方向に 移動し第 7図の状態に復帰する。
こうして、 このジョグダイヤル 2 2によれば、 つまみ 6 7を矢印 R方向に回せ ば、 選択モードの選択を実行することができ、 つまみ 6 7を F方向に押せば、 選択 モードの決定を実行することができる。
本発明によれば、 過去の受信履歴に基づいて番組そのものを選択するようにして いるので、 目的とする番組の選択が容易である。 また、 学習機能を持たせているの で、 煩雑な設定を行わなくても、 ユーザの好みにあった番組を選択することができ る。
なお、 上述においては、 ジョグダイヤル 2 2により選択モードの選択および決定 を行うようにしたが、 キー操作により行うようにすることもできる。